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クラウド、ソーシャルに続く潮流「ビッグデータ」。これからの時代に生き残る企業には必須知識といえよう。ビッグデータビジネス・コンソーシアムの企画委員 池田敬二氏に伺った。
クラウド、ソーシャルに続く潮流として「ビッグデータ」という言葉をよく聞く。日々、膨大な量のコンテンツを扱い、分析・加工し、新たなサービスを生み出し、お客様に提案する……これからの印刷会社にとって、知っておくべき知識であろう。
JAGATで『クロスメディア時代の出版印刷』を連載していた一般社団法人電子出版制作・流通協議会 池田敬二氏に話を伺った。
―――長年、出版印刷の営業、企画部門を担当し、そして今、日本電子出版協会クロスメディア委員会委員長を務めてらっしゃる池田さんですが、この7月に設立したビッグデータビジネス・コンソーシアム の企画委員もなさっていらっしゃいますね。
そもそも、「ビッグデータ」って何でしょうか?なぜ、こんなにも脚光を浴びているのでしょうか?
(池田)
既存の技術では管理するのが困難な大量のデータ群という定義が一般的で、特徴は3つのV(Volume 量、Velocity生成頻度、Variety 多様性)で表現されます。日々生成されるビッグデータや国が保有しているデータも合わせて、どう分析し、どうビジネスに活かすかが各分野で注目されております。
―――すべてがデータ化されていく中で、私たち印刷業界を取り巻く最新の動き、活用事例をお話ください。
(池田)
ビッグデータ解析をしてビジネスに有益な活用法を導き出す専門職をデータサイエンティストといいます。印刷業界でもクライアントから印刷物やデータ加工などを受注するだけでなく、データ解析によってビジネスの本業を最適化させるような人材はこれからのビッグデータ時代には不可欠です。世界的な潮流ですが、国内でもコマツ、リクルート、グリー、マクドナルドなどがビッグデータ活用事例企業として上げられます。
例えばリクルートは、従来の紙媒体だけでなく、企業と人を結びつける多彩なサイトを運営しています。そこから得られた膨大な行動データを集積→分析→仮説検証といったサイクルをすばやく行い、結果につなげています。
―――後半 は10月26日に、成功企業にみるビジネス成功のポイントなどをお話いただきます。
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(JAGAT 教育コンサルティング部 小須田紀子)