食品チラシ等のスミベタ背景
最近、食品のチラシやパッケージもブラックを使用したものをよく目にしますし、これは商品をひきたたせる効果等があると思います。個人差があり物にもよると思いますが、食品チラシ等にスミベタ背景(半分程度)はデザインとしてどうなのでしょうか?
食品や衛生関連の商品に黒を使用するというのは、確かに昔はタブー視されていました。しかしすでに何年も前に、黒いガムが良好な売れ行きを示すなどのこともあり、また、最近では黒い綿棒やトイレットペーパーが話題を呼ぶようにさえなっています。今では特別使用してはならないということはないと思います。従って食品チラシに黒を使用してもいっこうに構わないと思います。しかし、これはその色が好きとか嫌いの問題ではなく、受け手や市場といった様々な条件を考慮した上で効果的であり適切だと考えたのであれば使用して良いし使用するべきだということです。
色彩についての知識は、調和や対比といった基本を重視するのと同時に、流行や文化的側面にも配慮する必要があります。しかし、調和や対比を論じる視点と、流行や文化を論じる視点は別のものです。ここを混同して議論すると、混乱が生じ話が複雑になって何だか分からないことになってしまいます。
たとえば黄色と紫のような「補色」を相接して使用したり、一画面にあまり多用すると、印刷ではいわゆるハレーションが起こってチラチラするので良くないし、品がわるくなるので使うなと言われます。これは、調和や対比と言った見方からは正しい意見です。
しかし、水着のプリント柄などには補色をふんだんに使う事があります。夏らしい、トロピカルな感じや、リゾートの活気に満ちた楽しさなどを表現できるからです。
基本は、判断基準でもあり道具でもあります。必要だし、とても大事なものです。しかし、教習所で習った運転だけでは公道を自信を持って走れないのと同じで、実際の運用では多様な判断が必要になります。色彩の使用でも流行、文化、政治、社会といったさまざまな要素が関係してきます。
流行色については日本流行色協会のホームページなどが参考になるかと思います。 流行には敏感に、しかし惑わされないことが大切です。