PAGE2009 blog
ゼロリセット - 新たなグラフィックビジネスの船出-
2009年01月28日(水)PAGE2009, エキスパート・資格情報クロスメディアエキスパートは難関過ぎて敬遠される方がかなりおられる。blogなどでも「撃沈」の話ばかりでは具合悪いので、合否の明暗がどのようなところで分かれるかという解説を2008年度にはかなり行うようになった。東京で春と暮に行っただけでなく、大阪でも秋に行った。
学科試験は4~5割の合格率なので、だれでも気合を入れて勉強すれば取れるはずのものである。内容的にもWebで検索して出てこないようなものはない。しかし論述(提案書)に関しては、それなりに経験が問われる。ロジカルに展開していることが基本であって、その説明は「クロスメディアエキスパート情報マガジン」という冊子にも代々書かれている。
ただ実際の試験での答案用紙の書き様は、それだけではわかりにくいかもしれない。上記冊子にはお弁当屋の見本があるが、それくらいに書けば必ずしも合格といえるものでもない。時間も2時間しかない。そこで実際に書かれたモノを見てみたいという要望がある。そこでPAGE会場では、展示ホールA(ワールドインポートマート4F) エキスパート・資格情報コーナーで、部分的ではあるがいくつかの解答の良し悪し例を展示する。また、 ソリューションワークショップ(聴講無料) でも解説の時間をもうける。
いくら丁寧に書いても内容がない場合もあるし、簡潔でも効果が想定できるようなものもある。そこらの書きぶりの加減は、ぜひサンプルを見ていただきたい。
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PAGEといえば、PAGE94の時に 「写植・製版のなくなる日」というセッションをやろうとして、大変関連業界から怒られたことがあった。当時のJAGATの会長は前印刷機械貿易の宮城荘三郎氏で、この件で各界に早速説明にまわっていただいたことがあったことを思い出した。
今回プリバリ印 を創刊するにあたり、パイロット版という見本を配っているが、創刊号のインタービューにフラクタルの酒巻芳正氏に出ていてもらった記事タイトルが「30%コストダウンできます。」という印刷合理化に関する内容なので、このご時勢に、なおさらコストダウンが30%とは!、とカッカこられた方もいらした。また怒られるようになるのだな、という思いである。
その引用記事の中を見ていただくと、合理化できないのは80%はクライアントの責任で、20%は受注側の責任と書いてある。受注側の責任も、正しい情報をクライアントに伝えていないことという指摘であって、印刷の価格を下げろとはおっしゃられていない。
印刷の原稿作成やコンテンツ管理に関してクライアントの内側で整理できていないことを、だれが手伝って上記の80%のところの合理化をするかが課題である。ひとつは、プリントマネジメントというコンサルティングとか代行があるが、本来なら印刷の前準備も含めて印刷会社がするはずではなかったのか。
いますぐ印刷発注される原稿については受注側が整理を手伝うことは行われているだろうが、過去に発注者側に溜った情報の整理はなかなか手がつけにくい。しかしそこは避けて通れない段階にきているのではないだろうか。前進しかないと思う。
◆『 プリバリ印 』創刊号はここで手に入る!!
PAGE展示会場Aホール内で、PAGE2009DM同封のアンケート用紙と引き換えで、創刊号を無料で
配布します。 -
2009年01月23日(金)PAGE2009, クロスメディアコンファレンス, デジタルサイネージZONE, デジタルメディアトラック, 展示会1月22日にデジタルハリウッド(御茶ノ水)でクロスメディアコンファレンス プレイベント「クロスメディア提案のヒント」が行われました。このコンファレンスの主催者には、あらかじめクロスメディアエキスパート情報マガジンにあるお弁当のクライアント「柴元」を想定して、クロスメディアエキスパート論述試験風に提案を考えてきていただいて、簡単に発表していただきましたが、これが結構本気で聞き応えのあるものでした。自分で「柴元」への提案を考えた事のある人には大いに参考になったのではないでしょうか。
もともと試験のような縛りはなく、自由に言いたい放題をいっていただくものだったので、各社各様の取り上げ方で、一様な提案の横並びではなかったのもよかたのかと思います。本番のクロスメディアコンファレンスでも提案のヒントになるようなテーマを掲げていただけるとことろもあるようなので、クロスメディアを追及している方にはよい機会になると思います。なかでもモバイル マーケティング ソリューション協議会 (MMSA)さんは、5件も意欲的な発表があるようだし、編集工学研究所さんはモノゴトの整理・まとめ方の訓練の機会になるし、XMLコンソーシアムさんは仲間作り、というように多彩な内容なので、お友達も誘ってあげてください。
なを、「柴元」への提案という宿題をすっかり忘れておられた、デジタルサイネージコンソーシアムさんも、今後のサイネージの見通しについて大胆なお話をいただきました。引用していいのかどうかわかりませんが、2015年にはデジタルサイネージは1兆円市場になって広告は3000億円、一方TV広告は半分になる。しかしTV広告をデジタルサイネージが喰うのではなく、サイネージのうちナショナルクライアントは15%くらいで、85%は「柴元」みたいなスーパーローカルクライアントだろうとしめくくられました。この文章がモンダイ有りでしたら、その箇所を削除しますから、ご連絡ください。>デジタルサイネージコンソ様。
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2009年01月20日(火)PAGE2009『 プリバリ印 』創刊号プレゼントキャンペーン中でして、アンケートにご協力頂いた方に、創刊号を無料でお送りする予定です。やっと創刊号のデータを印刷会社に出稿しました。雑誌の発送はPAGEの次週ころを予定しています。
ところがプリバリ創刊号はPAGE2009にもギリギリ間に合う予定なので、PAGEでもアンケートと引き換えにプレゼントすることができるようになりました。すでに申し込まれている方には若干申し訳ないのですが、郵送だったらPAGEの時には荷物が増えずに済むと思っていただけるかな。
PAGE2009でのプリバリ創刊号引渡しは、Aホール中ほどを予定しています。なお基調講演A0でも配布予定です。
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PAGEというイベントは、出会いの場でもある。セミナーやコンファレンスのひとつのセッションに3名内外のスピーカーが関係している場合が多いが、打合わせのミーティングを通じてお互いのビジネスに関心を高めてしまうことがよくある。実際にいっしょにプロジェクトをしたり、提携関係が出来てしまうこともある。それは発表者と聴衆の関係でも起こることで、セッション後に講師と名刺交換して具体的なビジネスの話をする例は多い。
基調講演A0セッション ビジネスを推進するメディア戦略・戦術 に登場いただくミサワホームの事例もそのようなことだったと聞く。画像データベースを核に営業支援のシステムを提供したのは、PAGEの参加者であった印刷会社で、息の長いよい関係からシステムの成長というのが成し遂げられた例である。
システムを構築する際の前段階での調査は大変重要であるし、そこに手間暇や金をかけてちゃんと分析しないと良いシステムにならないが、システムを手がける会社の理解能力というのが大変な問題である。特に一般性のない業務の場合は、専門分野に強いシステム会社に頼みたいが、えてしてそういう会社はITの側が旧態依然とした考え方をしている場合がある。ベンチャーのように新しい技術に意欲的であっても、クライアントの業務の理解がおぼつかないという傾向もある。
このようにパートナー探しは難しいものであるが、ある意味ではPAGEのテーマとか、その中の各セッションの切り口の特徴は、同じような指向の会社を集めるので、話し合いが始まりやすいという効果があったようだ。ITやメディアのビジネスが抱える課題はまだ非常に多く、ひとつひとつ悠長に時間をかけられないものがある。今回のPAGE2009は不景気のさなかにも関わらず、熱気のある発表者や出展社に集まっていただくことができた。連載記事3の 災い転じて福となす ゼロリセットでスタートでは、本当に困った時こそ、本当に役立つものが選ばれる、と書いたが、今年撒かれた種が、2~3年後に成果を出してまたPAGEで発表されるようになってもらいたい。
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2009年01月16日(金)PAGE2009PAGE2009コンファレンスA0セッションの打合わせをしてきました。学研さんは、以前は新幹線から見えるところに会社がありましたのを覚えておられますか? それ以外にもいろいろなロケーションがあって数多くの出版物を発行されていました。2008年には西五反田に新しいタワーを建ててそちらに事業部を集約されましたが、この新築計画とは並行してERP導入を計画しておられて、それにあわせた業務改革に取り組まれていました。
一般的な業務は既存のERPパッケージでまかなえるにしても、事業のコアである出版物の発注に至る業務などはビジネスプロセスが明確でなくて、パッケージソフトで管理することはできない。しかしそこが経営管理的には一番重要なところでもある。その部分は学研さんの独自システムと永年の経験者の勘でカバーしていた。学研はそもそもコンピュータで百科事典を組んだパイオニアでもあり、ホストコンピュータの利用歴は非常に長い。ところがERP導入でホストコンピュータがなくなる。
そこでERPに接続可能なコアビジネスのコンピュータ化を作り直すことが急務になって、出版関係のシステムをいろいろ手がけている方正と2年がかりで作り上げた話をA0セッションでお話いただく。このケースの場合はERP化の期日が決まっていたトップダウンのプロジェクトであるが、今までの経験者の業務の勘をシステム的に管理するための分析と整理・開発は大変な労力であったと聞く。その成果として属人的な要素が大幅に減って今までのノウハウが将来に継承できるし、ベテランのリタイアにも対応できるという。
この話で興味深いのはどうやってアナログなベテランを口説いてシステム化の計画に載せたのかであった。
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1月15日のmedia pubに、米雑誌協会の発表で広告売上げが新聞と同じく急降下し始めた記事が載っている。前年比11.7%のマイナスであるが、どの雑誌も軒並み10%前後下がっているにもかかわらず、雑誌タイトルのうち15%くらいは伸びているものがある。例えばNewsweekは27%下がっているにも関わらず、ECONOMISTは逆に25%上がっている。ということは広告のシフトなのではないのか?
雑誌全体で下がっているということは、紙メディアがダメと思いがちだが、実はメディアの価値がフルイにかけられていて、だいたい半数の雑誌は見放されつつあり、35%はずり下がってる印象だ。広告クライアントの4分の1くらいは考え方を変えてしまった気がする。だから似た雑誌がいくつか横並びの紙媒体ということはなくなって、各分野で頂上の紙媒体に絞られていくのではないか、というのが印象である。
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2009年01月14日(水)PAGE20091月13日に電通の12月度単体売上高が発表された。全体で前年比87.3%で、11月は86.2%であったことを考えると、年末に復活を果たすことはできなかったということだろう。内訳は新聞82.2%、雑誌84%、テレビ90.2%で、11月が新聞の落ち込みが目立ったのと比べると、ならされた値に落ち着いている。しかし意外なことにインターネットを含むインタラクティブメディアが以前は100%以上で伸びがずっとあったのが、97.7%と前年を下回っている。
アメリカのAmazonのクリスマス商戦は過去最高というし、世の中全体ではネット広告がダウンすることはありえないので、電通の推計がテレビのクライアントよりになっているのではないかと思わせる。クリエーティブとかマーケティングという電通の独自の力のあるところも80%台になっていて、クライアントあるいは広告の質も変わってきていることが反映しているように思う。なにしろ前年比100%に達するものがないのは前代未聞ではないだろうか。
アメリカでも、big3だけでなく、ハリウッド映画、ブロードウェイミュージカルなどなどにも異変が起きていて、大新聞コングロマリットの倒産のように既存スポンサー依存のメディアビジネスは2009年はほんとうにヤバイかもしれない。
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2009年01月14日(水)PAGE2009, クロスメディアコンファレンス, デジタルメディアトラック映像新聞1月5日号に、標題の記事があり、放送・通信の10大ニュースとして、以下の事柄が挙がっていた。
1位 NHKオンデマンドなどTV番組のVODスタート
2位 09年地デジ予算、予定の内容とならず
3位 民放の広告収入が減少の一途
4位 08年上半期、G帯視聴率はNHKが1位
5位 NHK 次期経営計画 発表
6位 フジテレビとTBSが認定放送持株会社へ
7位 NGNがスタートし ひかりTVも船出
8位 アクトビラ接続100万/JCOM高速インターネット130万突破
9位 ブロードバンド契約3000万突破
10位 青少年ネット規正法成立こうしてみるとなんだかんだ言われながらNHKは頑張っているようにみえる。
それにひきかえ、民放はこのままではブロードバンドの脅威に晒されっぱなしになるのではという懸念もあるかな。角川はYouTubeへの違法摘発をせずに、それがPRのようなことになってDVDを8万売ったという話も映像新聞には載っていた。 -
2009年01月03日(土)PAGE20092月4日午後の基調講演は実践的な内容を揃えてみた。
技術的な知識を紹介するのではなく、どういうようにビジネス化することまで意識して企画したつもりである。
●「印刷技術&分光色再現技術の医療分野への応用 」13:00-15;00
は、一言でいえば「今ある印刷技術が他分野で、これほどビジネスとして役立ちますよ」「苦手だと諦めずに、関連分野に真剣に取り組むことで、自分の技術領域が広がり、本家本元の印刷ビジネスにつながってくる」という実例を、医療ビジネスを例に胆道閉鎖症のカラーガイド作成を通して、「印刷技術が医療分野にどう役立ち、ビジネスとなるか」を紹介する。
スピーカーとして登壇いただく羽金先生(独立行政法人国立病院機構栃木病院臨床研究部長)は、独学でカラーマネージメント技術を研究され、印刷会社にも無いような積分球の測定装置まで自作して、色を数値化しようと努力されていたのである。カラープリンタの色が合わないということで、誤差表(この色ならコレくらいにプリントされるという経験則の値)まで用意して印刷していたのである。そこに印刷関連技術や分光撮影&レタッチ技術を応用することで、驚くほど簡単に色が合うようになるし、今まで疑問に思っていたことが、印刷関係者と接することで一挙に解決したという実例をドキュメンタリータッチで紹介したい。
要するにクライアントと真剣に向き合えば、新しいビジネスは生まれるということのヒントにしていただきたい。●「デジタルサイネージの現状と未来」
難しい話は抜きにして、印刷会社に最適<やるべき<必修のクロスメディアがデジタルサイネージだと思う。電子POPと考えればビジネス領域だって印刷業界だ。動画だって4コマ漫画的なモノの方が、デジタルサイネージらしくて良い?場合だって多い。
広告収入の落ちているTVCMコンテンツ制作会社はもちろんデジタルサイネージコンテンツを狙いに来ることは間違いが無い。しかし、マスメディアを対象としているTVメディアに比べてデジタルサイネージの裾野は、比較できないくらいに広く且つ厚い。そんな市場には地域密着型のコンテンツ制作会社が相当数必要だ。そんな会社に一番近いのが印刷会社だ。こう考えるのがモデレーターである郡司の意見だが、まずはデジタルサイネージとは何なのか?その最前線を市場分析やビデオで短時間に理解できるはずだ。2009年一番ホットなのはデジタルサイネージに間違いは無い。

