PAGE2009 blog
ゼロリセット - 新たなグラフィックビジネスの船出-
2009年01月16日(金)PAGE2009PAGE2009コンファレンスA0セッションの打合わせをしてきました。学研さんは、以前は新幹線から見えるところに会社がありましたのを覚えておられますか? それ以外にもいろいろなロケーションがあって数多くの出版物を発行されていました。2008年には西五反田に新しいタワーを建ててそちらに事業部を集約されましたが、この新築計画とは並行してERP導入を計画しておられて、それにあわせた業務改革に取り組まれていました。
一般的な業務は既存のERPパッケージでまかなえるにしても、事業のコアである出版物の発注に至る業務などはビジネスプロセスが明確でなくて、パッケージソフトで管理することはできない。しかしそこが経営管理的には一番重要なところでもある。その部分は学研さんの独自システムと永年の経験者の勘でカバーしていた。学研はそもそもコンピュータで百科事典を組んだパイオニアでもあり、ホストコンピュータの利用歴は非常に長い。ところがERP導入でホストコンピュータがなくなる。
そこでERPに接続可能なコアビジネスのコンピュータ化を作り直すことが急務になって、出版関係のシステムをいろいろ手がけている方正と2年がかりで作り上げた話をA0セッションでお話いただく。このケースの場合はERP化の期日が決まっていたトップダウンのプロジェクトであるが、今までの経験者の業務の勘をシステム的に管理するための分析と整理・開発は大変な労力であったと聞く。その成果として属人的な要素が大幅に減って今までのノウハウが将来に継承できるし、ベテランのリタイアにも対応できるという。
この話で興味深いのはどうやってアナログなベテランを口説いてシステム化の計画に載せたのかであった。
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1月15日のmedia pubに、米雑誌協会の発表で広告売上げが新聞と同じく急降下し始めた記事が載っている。前年比11.7%のマイナスであるが、どの雑誌も軒並み10%前後下がっているにもかかわらず、雑誌タイトルのうち15%くらいは伸びているものがある。例えばNewsweekは27%下がっているにも関わらず、ECONOMISTは逆に25%上がっている。ということは広告のシフトなのではないのか?
雑誌全体で下がっているということは、紙メディアがダメと思いがちだが、実はメディアの価値がフルイにかけられていて、だいたい半数の雑誌は見放されつつあり、35%はずり下がってる印象だ。広告クライアントの4分の1くらいは考え方を変えてしまった気がする。だから似た雑誌がいくつか横並びの紙媒体ということはなくなって、各分野で頂上の紙媒体に絞られていくのではないか、というのが印象である。
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2009年01月15日(木)デジタルメディアトラック「たむらぱん」という名前をご存知でしょうか?
2007年10月にメジャーデビューしたアーティストなのですが、日本版MySpaceがきっかけでデビューを果たしたとして当時話題になったのを覚えています。魔法のiらんどをはじめとするケータイ小説サイトでは、投稿した小説の閲覧人気により出版化が決まるそうですが、書籍でも音楽でも、いままでは考えなかったようなルートで世に出る可能性が出てきたという点では近しいものを感じます。
そのほかにも価格をユーザーに委ねた楽曲配信を試みたRadioheadMやメアド登録と引き換えにアルバムを配信したMarillionなど、音楽業界は次々と新たな動きがひろがりつつありますが、印刷に関わるメディアに関わる方にとっても業界の新たな動きを知ることはビジネスにプラスに働くのではないでしょうか。
今回PAGEでは、マイスペース株式会社CEOの大蘿(たいら)氏をはじめ、21世紀のテルミンとも称される新世代楽器「TENORI-ON」 の商品化に携わった ヤマハ株式会社の杉井氏など、なかなか同時に聞くことができない(はず)スピーカーが登場します。乞うご期待。
関連情報
Tags: PAGE2009, デジタルメディアトラック, 音楽
・「C4 2009年はどうなる? 音楽も変わる!メディア産業も変わる!」(PAGE2009セッション)
・「「後がなかった」たむらぱん、マイスペースからメジャーデビュー第1号になるまで」(IT Media ニュース・たむらぱんのインタビュー記事) -
2009年01月14日(水)PAGE20091月13日に電通の12月度単体売上高が発表された。全体で前年比87.3%で、11月は86.2%であったことを考えると、年末に復活を果たすことはできなかったということだろう。内訳は新聞82.2%、雑誌84%、テレビ90.2%で、11月が新聞の落ち込みが目立ったのと比べると、ならされた値に落ち着いている。しかし意外なことにインターネットを含むインタラクティブメディアが以前は100%以上で伸びがずっとあったのが、97.7%と前年を下回っている。
アメリカのAmazonのクリスマス商戦は過去最高というし、世の中全体ではネット広告がダウンすることはありえないので、電通の推計がテレビのクライアントよりになっているのではないかと思わせる。クリエーティブとかマーケティングという電通の独自の力のあるところも80%台になっていて、クライアントあるいは広告の質も変わってきていることが反映しているように思う。なにしろ前年比100%に達するものがないのは前代未聞ではないだろうか。
アメリカでも、big3だけでなく、ハリウッド映画、ブロードウェイミュージカルなどなどにも異変が起きていて、大新聞コングロマリットの倒産のように既存スポンサー依存のメディアビジネスは2009年はほんとうにヤバイかもしれない。
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2009年01月14日(水)PAGE2009, クロスメディアコンファレンス, デジタルメディアトラック映像新聞1月5日号に、標題の記事があり、放送・通信の10大ニュースとして、以下の事柄が挙がっていた。
1位 NHKオンデマンドなどTV番組のVODスタート
2位 09年地デジ予算、予定の内容とならず
3位 民放の広告収入が減少の一途
4位 08年上半期、G帯視聴率はNHKが1位
5位 NHK 次期経営計画 発表
6位 フジテレビとTBSが認定放送持株会社へ
7位 NGNがスタートし ひかりTVも船出
8位 アクトビラ接続100万/JCOM高速インターネット130万突破
9位 ブロードバンド契約3000万突破
10位 青少年ネット規正法成立こうしてみるとなんだかんだ言われながらNHKは頑張っているようにみえる。
それにひきかえ、民放はこのままではブロードバンドの脅威に晒されっぱなしになるのではという懸念もあるかな。角川はYouTubeへの違法摘発をせずに、それがPRのようなことになってDVDを8万売ったという話も映像新聞には載っていた。 -
2009年01月09日(金)グラフィックストラック, デジタルサイネージZONE, 基調講演目覚まし時計のように見えるガジェットChumby
同 について、SamsungのS3C6410アプリケーションプロセッサ、OSにはLinuxを採用した新たなものが開発されている話がある。常時表示している時計をネットの端末にしてしまおうというような感じだ。Chumbyはネット対応のデジタルフォトフレームとうたっているが、要するに受信専用で、ユーザ側が操作しないような使い方らしい。日本ではケータイでいろんな機能を持ち歩いているが、それがインテリア小物にもなるかな、というのがChumbyで思い当たる点だ。デジタルサイネージがOOH(アウトオブホーム)ならば、これはISH(Inside…)だろう。デジタルフォトフレームの安いのは数千円であるので、そんな価格帯で出てくれば、置時計の2-3割にとって代わることができるかもしれないなあ。でもコンテンツは買うのかなあ。時計に広告が出るとイヤな感じかもしれない。
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2009年01月09日(金)グラフィックストラック昨秋に科学博物館に子供といっしょに行った時に、たまたまIcemanのビデオが流れているところがあった。全編英語のビデオなので、ちゃんと分かっていないのだが、1991年にアルプスのイタリア側氷河で発見された石器か青銅器時代のミイラである。名前がちゃんとついていて、Otziさんと呼ぶそうだ。
着衣や持ち物も含めて完全な形で発見されたので、復元像もある。件のビデオはOtziさんをCTスキャンして3次元化する作業をみせていて、最終的にはカラー写真と見まごうような、毛穴がひとつひとつ判別でき、皮膚の具合も全く実物のようにレンダリングしたCG像を作っていた。
もし最後のCG像だけ見た人は、誰かの写真であると思うに違いないものだった。実は前年もエジプトのミイラ展をしていた際にそのようなものがあったし、その前にはNationalGeographicでもツタンカーメンの再現CGで同等のものがあった。ということは骨格や年齢や性別、人種などから人物像を作り出す技術はもう完成しているのではないかと思わせられる。
残念ながらそれらはGoogleの画像検索程度ではお目にかかれない。Otziさんに関してはCG像以外のさまざまな資料がYouTubeにある。YouTubeを見ていると、オサマビンラディンのニセ映像が結構ある。それは誰かが扮装した実写とアニメ化したパロディが多いが、アニメパロディでは静止画の顔面をちゃんとしゃべるようにした動くものもある。フセインもパロディは多かった。つまりフォトリアリスティックなCGと、3D動画を簡易に作ることはかなり浸透しているといえるだろう。
すでにTVのCFでCGはあたりまえだが、ネットでは多様なコンテンツがCG・3D化して登場している。
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2009年01月03日(土)PAGE20092月4日午後の基調講演は実践的な内容を揃えてみた。
技術的な知識を紹介するのではなく、どういうようにビジネス化することまで意識して企画したつもりである。
●「印刷技術&分光色再現技術の医療分野への応用 」13:00-15;00
は、一言でいえば「今ある印刷技術が他分野で、これほどビジネスとして役立ちますよ」「苦手だと諦めずに、関連分野に真剣に取り組むことで、自分の技術領域が広がり、本家本元の印刷ビジネスにつながってくる」という実例を、医療ビジネスを例に胆道閉鎖症のカラーガイド作成を通して、「印刷技術が医療分野にどう役立ち、ビジネスとなるか」を紹介する。
スピーカーとして登壇いただく羽金先生(独立行政法人国立病院機構栃木病院臨床研究部長)は、独学でカラーマネージメント技術を研究され、印刷会社にも無いような積分球の測定装置まで自作して、色を数値化しようと努力されていたのである。カラープリンタの色が合わないということで、誤差表(この色ならコレくらいにプリントされるという経験則の値)まで用意して印刷していたのである。そこに印刷関連技術や分光撮影&レタッチ技術を応用することで、驚くほど簡単に色が合うようになるし、今まで疑問に思っていたことが、印刷関係者と接することで一挙に解決したという実例をドキュメンタリータッチで紹介したい。
要するにクライアントと真剣に向き合えば、新しいビジネスは生まれるということのヒントにしていただきたい。●「デジタルサイネージの現状と未来」
難しい話は抜きにして、印刷会社に最適<やるべき<必修のクロスメディアがデジタルサイネージだと思う。電子POPと考えればビジネス領域だって印刷業界だ。動画だって4コマ漫画的なモノの方が、デジタルサイネージらしくて良い?場合だって多い。
広告収入の落ちているTVCMコンテンツ制作会社はもちろんデジタルサイネージコンテンツを狙いに来ることは間違いが無い。しかし、マスメディアを対象としているTVメディアに比べてデジタルサイネージの裾野は、比較できないくらいに広く且つ厚い。そんな市場には地域密着型のコンテンツ制作会社が相当数必要だ。そんな会社に一番近いのが印刷会社だ。こう考えるのがモデレーターである郡司の意見だが、まずはデジタルサイネージとは何なのか?その最前線を市場分析やビデオで短時間に理解できるはずだ。2009年一番ホットなのはデジタルサイネージに間違いは無い。 -
2009年01月02日(金)PAGE2009, エキスパート・資格情報最近は、何か興味があるようなことを、書籍で勉強したり情報収集をしたいと考えたとき、まずはアマゾンやGooglebook検索などで調べます。書籍の中身がいくつか公開されているので、購入検討する際には大変助かっている今日この頃です。
ただ、やはり書籍を購入するときは、実際に手に持って、内容やレイアウト、図版の多さ、などなど目で直接確認をして購入できたらBESTですよね。しかし、専門書籍は一般書店であまり販売していないので、手に取って見る機会は少なく、特にこのブログをご覧いただいている皆様は、印刷業界に関連する書籍にご興味があると思いますが、そのような書籍もなかなか一般書店では見かけられませんよね。
そのような方に、朗報です!
来年もPAGE2009で、JAGAT書籍販売コーナー(Aホール4F・Dホール2F)にて
印刷関連各種書籍を約120点取り揃え販売。
また今回Aホール4Fでは、印刷学会出版部・印刷出版研究所・日本印刷新聞社の業界紙3社とJAGATが一堂に会して印刷関連書籍を販売する予定です。ぜひこの機会に、PAGE2009ご来場の際には、JAGAT書籍販売コーナーにもお立ち寄りいただき、お手にとってご覧ください。
★余談★
あくまで予定ですが、PAGE2009開催の3日間限定で、JAGAT通信教育「クロスメディア知識習得コース」(2009年1月改訂)のオリジナルテキストを100部限定で販売する予定です!
また、その他DTPエキスパート・クロスメディアエキスパートの無料ワンポイント講座も書籍販売ブースの近くで開催いたします。ワンポイント講座に参加された方や、当日ブースにてアンケートにお答えいただいた方には、各種試験関連のプレゼントもご用意する予定です。ぜひご来場いただいた際には、お立ち寄りください。
<JAGAT取り扱い予定書籍のカテゴリー>
印刷・製本・DTP・DTPエキスパート対策・デザイン・組版・色・Illustrator・Photoshop・InDesign・マーケティング・営業・法務
<取り扱い予定出版社様> ※順不同 敬省略
日本印刷技術協会 GE企画センター ワークスコーポレーション 印刷学会出版部 日本印刷新聞社 毎日コミュニケーションズ 経済調査会 日本エディタースクール 編集工房CGE グラフィック社 日本実業出版社 東洋経済新報社 日本印刷産業連合会 アスキー MdN 宣伝会議 山田英司事務所 印刷出版研究所
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2009年01月01日(木)PAGE2009, エキスパート・資格情報, クロスメディアコンファレンスクロスメディアエキスパート認証試験と同様に、民間の資格だけではなく国家資格にいたるまで、社会情勢や法体系、技術動向など、常日頃、知識を補充していくことが合格への近道であり、また、その姿勢が、合格後に取得した資格を活かした活動ができるかを左右します。
特に、JAGATで認証する資格においては、「実践に活きる」ことを前提としておりますので、日々の知識の補充は不可欠です。新聞、雑誌、書籍、TV、インターネットなどにより、現在は、あらゆるメディアから知識を補充できる環境が整っています。ただし、文章を読んだり、映像を見るだけでは、知識の自身への定着が難しいのではないでしょうか。
知識の定着のために、文章を書き写す、まとめる、単語帳などで覚えきるまで見ることを繰り返すなど、その方法は、人により様々です。その中でも、可能であれば「実際に経験する」という方法が、知識の定着には有効ではないでしょうか。しかしながら、実際に経験することは、時間や機会、費用の問題から難しいこともあるでしょう。
PAGE2009/クロスメディアカンファレンスでは、様々な技術やマーケティングに関する団体により、活動などの報告が行なわれます。また、2009年1月22日(木)には、 Tags: クロスメディア, 新規タグの追加
