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プリント

世界のデジタル印刷事情:2009年6月

掲載日: 2009年06月26日

欧米を中心としたデジタル印刷市場関連情報を紹介する

大不況の中で伸びるデジタル印刷

アメリカ印刷工業組合(PIA)によれば、2009年の第1四半期(1月~3月)においてアメリカのGDP成長率が△5.7%のなかで、印刷産業の出荷額前年比は△9.4%という大幅なマイナス成長になった。2008年第1四半期の景気がよかったということもあるが、このマイナス幅は、データを取り始めて以来最も大きなマイナス幅である。分野別に見ると、インキ・オン・ペーパーは△10.8%となる中で、デジタル印刷(電子写真とインキジェット)は、それぞれ8.8%増、7.1%増と好調であった。

2010年までの予測として、印刷産業全体は2009年は△6.5%、2010年△3.0%として、デジタル印刷は2009年が△2.0%、2010年は1.0%増と予想している。
(PIA Flash Report 2009年 Volume 6)

倍以上で伸びたオンデマンドブック

アメリカの情報マネージメント会社Bower社は、2008年のアメリカにおける出版タイトル数は前年比3.2%減になったと発表した。新刊と重版は275,232点となり、2007年の284,370から減少した。そのような中で、2008年のデジタルブックは、2007年の123,276から285,394の132%増と、倍以上伸びたと報告している。

2年以内に、売上の50%はデジタル印刷に

ヨーロッパスクリーン印刷協会(FESPA)の大判デジタル印刷に関する調査によれば、調査対象者の75%が、大判デジタル印刷ビジネスの将来に明るい見通しを持っていることが明らかになった。同調査は、50カ国以上の印刷会社を対象に行なわれた。

顧客の要望としては品質が圧倒的に多く(49%)次いで、価格(24%)、納期(12%)、新しい作り方や製品(10%)となっている。現在の売上に占めるデジタル印刷の割合は39%で、これが2年以内に50%に達すると期待されている。また、回答者の半分は、1年以内に新しい大判プリンターを導入するとしている。
(グラフィック・コミュニケーション・ワールド2009年 5月4日号)

フレキソ印刷分野で急速に拡大するデジタル印刷

HP社は最新のデジタルラベル印刷機インディゴWS6000を発表した。このデジタル印刷機は、現在のフレキソ印刷で行なわれている印刷物の80%を扱うことができる。それは、同印刷機では、たとえば軟包装材やフォールディング・カートン、ラベル用媒体あるいはシュリンク・スリーブといったさまざまな種類の被印刷体への印刷が可能だからである。フォールディング・カートン用紙では450ミクロンの厚さの紙まで扱うことができる。コスト、生産性の面では、4000メーターまでであれば従来の印刷方式よりも有利である。

HP社では、2009年末までにヨーロッパ市場において40台の設置を見込んでいる。
(プリント・ウイーク2009年4月3日号)

 

 


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