本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
2009年5月28日~30日の三日間、インテックス大阪会場 にてJP2009情報・印刷産業展 が開催されます。
西日本最大の印刷関連展示会ですから多くのメーカー/ベンダーによる趣向を凝らした展示で埋め尽くされるのですが、ユーザー側の展示も興味深いものが少なくありません。その中で日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会 (略称GCJ)は4号館内に「GCJデジタルコンテンツプレイス 」スペースを設け、GCJに加入している全国の会員各社からコンテンツ・サービス・製品・商品などを積極的にPRします。
この中で展示するGC東京(後援:GCJ)のイベントをJAGATでもお手伝いすることになり「デジタルサイネージ、デジタルフォトフレームとデジタル印刷の融合」の実例を解りやすく解説する「ハイブリッドフォトアルバムの製作実演」を行います。つまりPAGE2009で行った「&の力(アンドノチカラ)第二弾」と位置づけられるものです。「&の力第一弾 」であるPAGE2009の展示では、日販のフリーペーパー「ハナビヨリ 」を媒体にしてシンブンテイメント のコンテンツをフルに活用し、iGen3でバリアブル印刷を行いそのコンテンツとデジタルサイネージをリンクさせて相乗効果を狙うというものでした。マルチメディア屋さんが印刷をやるのは不可能ですが、印刷屋さんがデジタルサイネージのコンテンツをやるというのはデジタルPOP として考えればハードルは決して高いものではありません。
JP2009での「&のチカラ」第二弾である「Hybrid Photo Album」はデジタルコンテンツ制作集団を目指すという小林会長の意に沿った展示内容で、商品の優位性をアピールするメーカー展示とは一味も二味も異なったものなので、来場してHybrid体験していただければビジネスのヒントが必ずや見つかるものと思います。
今回のデモを図示すると以下のようになります。一つの例としてブライダル関連ビジネスをターゲットとして、結婚式・披露宴での引き出物としてのフォトアルバムを考えてみました。ウエディングドレス姿のモデルさんの撮影会も魅力的ですが、今回はクロマキー合成写真にして赤ん坊時代や仮装したコンテンツを即興で演出してみようと思います。皆さん、是非モデルになってください。
図:Hybrid Photo Album(クリックして拡大)
ここからが大事なところなのですが、その合成写真のコンテンツをサーバーから無線タイプのデジタルフォトフレームに飛ばして、手元でそのコンテンツを観られるようにしています。例えば披露宴、司会者が新郎新婦の生い立ちをプロジェクターで説明していく光景は一般的ですが、各テーブルにデジタルフォトフレームが置いてあり、そこに新郎側の親戚ならその関連のコンテンツ、新婦側ならそれに合ったものが映されるのです。そして肝心なのはオンデマンドでコンテンツが配信されるということです。披露宴会場で起こったハプニング、新郎新婦の朝の珍事がユーモアたっぷりに掲載されたら面白いでしょ?夢は広がり色々なアイディアが考えられると思います。
このように集められたコンテンツをデジタル印刷でPhoto Albumに仕上げます。今回は小部数なのでKONICA MINOLTAさんの協力でPagemaster Pro 5500Nを使用してリアルタイムに印刷、上製本とリング製本で現物を制作していきます。
並行してデジタルサイネージ(実際はハイビジョンTV)用のデジタルコンテンツフォトアルバムを制作します。今回はSAMSUNGさんのタッチパネル式のデジタルサイネージでコンテンツにタッチするインタラクティブなデジタルフォトアルバムをお見せいたします。
これが唯一の商品ということではなく、「&の力」として様々な商品構成が考えられるので今回の展示では皆さんの想像力を喚起することを最大の目標にしています。
リビングに大型の液晶ディスプレイがあり、その周りでフォトアルバムを見ている光景を想像してみてください。音と半動画(単なるビデオより四コマ漫画のような動画が魅力的!)が流れるリビングでハイブリッドフォトアルバム(紙版)を見るというのは、「これからは動画だ」「やっぱり紙だ」というような丁半博打のように単純なものではない、複合的な魅力ある世界だと思います。
これから団塊の世代が自分を振り返る歳になれば、自分史をハイブリッドフォトアルバムにしてみたいと半数以上の方は考えているに違いありません。その他にも街の歴史とか、趣味の世界、等々・・・たくさんあります。是非JP2009の4号館「GCJデジタルコンテンツプレイス」にお越しいただき「ハイブリッドフォトアルバム(&の力第二弾)」を体感していただきたいと思います。
(文責:郡司秀明)
主催:東京グラフィックコミュニケーションズ工業組合 (GC東京)
後援:日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会 (GCJ)
協力:
電塾
コニカミノルタグラフィックイメージング株式会社
日本サムスン株式会社
株式会社ニコンイメージングジャパン
ワイドトレード株式会社
スーパーファックスインターナショナル株式会社
日本ジービーシー株式会社
株式会社パフォーマ
社団法人日本印刷技術協会