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自動組版によるWin-Win関係の構築

掲載日: 2009年04月02日

「自動組版」のニュアンスは大別すると2種類に分けられる。

テキスト&グラフィックス研究会では、これまでに何度も「自動組版」をテーマに取り上げているが、「自動組版」と言っても厳密な定義があるわけではなく、曖昧な概念でしかない。「自動組版」のニュアンスは大別すると2種類に分けられる。

■自動組版の本当の目的

1つには、DTPの操作自体、またはデータベースや他のアプリケーションのデータをコピー&ペーストする操作を出来るだけ自動化し、制作時間の短縮や操作ミスの解消を目的とすることである。すなわち、制作の効率化を目的とした自動組版である。
しかし、制作効率化だけを目的とした自動組版システムは、利用が長続きしないことも少なくない。また、保存データがDTP専用形式でデータを自由に再利用できないなど、発注者側では不満を抱えていることもある。さらには、レイアウト変更などの影響により、システム変更を余儀なくされることも多い。

もう1つは、発注者サイドで行われる「元データの生成→レイアウト→校正」のサイクルをデータベースと自動組版を利用して支援するものである。DTPでの手修正を排除する傾向が強く、近年では大量データを扱う情報誌やフリーペーパーなどで一般的な方法となっている。

制作の効率化は当然だが、それ以上に原稿編集や校正業務の簡略化、またはデータの再利用など発注者サイドのトータルメリットを追求したものと言える。実際にはデータベースを利用して大元の原稿編集業務を支援するものであるため、これらの業務の遂行に欠かせないシステムとなる傾向があり、長期間利用されることも多い。

■原稿編集の支援業務とデータベース

たとえば、ある用語辞典の編集・出版を行っている会社がある。原稿作成には多数の執筆者が関与しており、入稿データの整理の負担が非常に大きい。文体や用字用語の統一、参照項目の抽出やチェックも行わなければならない。索引も作成しなければならない。
原稿をデータベース化することで、これらの編集・校正業務を大幅に簡略化することができるし、自動組版レイアウトや索引ページの自動生成なども実現することができる。また、Webや電子辞書等のデジタルメディア向けのデータ抽出も容易となる。
もっとも大きなメリットは、発注者の業務ワークフローそのものを効率化できることであり、発注者サイドにおいて大きな満足を得られることが多い。

「自動組版」と言っても、組版レイアウトだけの自動化を意味する場合と、発注者のワークフローを支援するための自動組版があり、目的に応じてシステム構築することが求められている。
発注者のワークフローを支援するための自動組版は、得意先とのwin-win関係を築くための手段として最も効果的なシステムと言えるだろう。

■関連セミナー

4/9(木)発注者が望む自動組版システムとは? 

 -自動組版の分析・設計手法-

 

 


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