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2011年の電子書籍市場は629億円といわれ、まだ規模は小さいが、リーダー端末も出揃いだし、各社のコンテンツも整備されつつある。出版業界全般の動向と大手出版社・小学館のデジタル事業の事例を知る。
年内は無理かもしれないと噂されていたKindleが発売になり、デバイス間の競争も激しくなるだろう。それは出版や印刷の市場を取り巻く環境が日々変化していることと同一でもある。コンテンツのデジタル化、電子書籍配信、ライツビジネスなど、出版の仕組みが変わっていく。出版業界全般の動向と、大手出版社のデジタル事業展開の可能性についてみていきたい。
電子書籍元年といわれた2010年から日本では政府も加わって出版物の電子配信に向けて準備しており、今年、楽天Kobo、アマゾンKindleがサービスを開始した。出版社の電子書籍供給体制も進み、いよいよ電子書籍市場の確立に向けて環境も整い始めている。またこの流れと同時に既存の取次システム、書店の役割についての議論や新たな試みも加速している。業界の現状と今後について展望する。
第一部では、文化通信社の星野氏からデジタル時代の出版市場および電子書籍ビジネスにおける出版社の動き、デバイスの最新情報、書店モデルなどについて語っていただく。第二部では、デジタル化が進むなか、コンテンツビジネス、文化の担い手としての大手出版社の本質的な事業展開、デジタル事業への取り組み事例を小学館の田中氏に聞く。
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ボーンデジタルを考える~電子の福音、コンテンツの賜物~
2012年11月26日(月) 14:00~16:40(受付は13:30より)
14:00-15:10 「出版産業の現状 電子化と書店の展望」
(1)電子書籍市場立ち上げに向けた準備進む
(2)先行指標アメリカの状況
(3)経産省「フューチャー・ブックストア・フォーラム」の検討
(4)取次システムと書店モデル
星野氏略歴:NPO法人本の学校副理事長、日本出版学会理事・事務局長、東洋大学非常勤講師。出版流通、再販制度問題、電子出版、流通EDIなど、出版産業の変化を精力的に取材し続けている。共著に『オンライン書店の可能性を探る―書籍流通はどう変わるか』、『出版メディア入門』、『読書と図書館』など。
15:40-16:40 「出版社のデジタルビジネス・電子化20年今までとこれから」
出版ビジネス展開について、紙とデジタル、コンテンツビジネスなど小学館がこれまで取り組んできたデジタル化への道程を紹介する。さらには、現状の課題と今後の展開、可能性などを語っていただく。
(1)紙に印刷する前工程の電子化と出版社
(2)DTPとネットワーク社会 インターネットの時代
(3)専用端末と夢の電子書籍
(4)ビジネス展開と今後のブレイクスルー
田中氏略歴:1959年生まれ。成城大学・文芸学部卒業。小学館では、業務部資材課・制作部雑誌制作課・電子出版制作課・ネット戦略室で印刷・製本・用紙からDTPいわゆるデジタル全般を業務領域として、電子出版の創成期から担当。現在は、デジタル事業局のゼネラルマネージャー。
<会場>
会場
公益社団法人日本印刷技術協会 3Fセミナールーム
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)
<参加費>
JAGAT会員・一般 15,750円
<要項>
【Webからのお申込み】
一般/JAGAT会員用:こちらのフォームからお申込みください。
【FAXでのお申込み】
こちらの申込書を出力して、FAX(03-3384-3216)にて申し込みください。
プリンティング・マーケティング研究会メンバーの方は別途送付しております
メンバー用の申し込み用紙をご利用ください。
■参加費振込先
参加費は、下記口座にセミナー開催日までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。 代わりの方のご出席をお願いします。
■問い合わせ先
内容に関して
プリンティング・マーケティング研究会担当 電話:03-3384-3113(直通)
お申し込み及びお支払に関して
管理部 販売管理 電話:03-5385-7185(直通)