本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
ここ数年で、iPadによるプレゼンを目にする機会が多くなってきた。
先日のJAGATクロスメディア研究会特別セミナーはARをテーマに取り上げ、多くの方にご来場いただいた。プレゼンでは各ARソリューションの紹介から、周辺技術のウォッチとしてNFCやプロジェクションマッピングまでカバーする内容であった。
アララ社のプレゼンではやはりiPadが使われた。そもそもiPhoneやiPadのユーザがメインターゲットとなるAR分野だけに、実際のデモもiPadでという形になる。
2月に開催したpage2012でも、ナレッジワークス社のプレゼンはiPhone4Sのみで行われていた。ここ数年でiPadなどによるプレゼンを目にする機会は増えた。ピンチイン、ピンチアウトによる注視ポイントの明確化や、アプリ起動に連携するデモなどメリットはさまざま。店舗、店頭の販促でもiPadを使う例は今後増えこそすれ減る理由がないだろう。
PCの代替というレベルで無くなっているということだ。コンシューマ向けにインターフェースが練りこまれていて老若男女問わず直感で操作できること、端末価格も安いこと。
新型iPadは、iPad3と噂されていた。この製品は過去にないほどその仕様や外観、価格について憶測され続けた。発表会すらカウントダウンされた。iPad2の出来が良かったこともあって正統進化の期待が高かったのだろう。
発表されてみると賛否両論で、意外に中庸路線だった感想を抱いた人も多かったことだろう。Retinaディスプレイのところだけでも可能性は随分とあるだろうが、iPad2に比べて圧倒的な購入フックとなる部分も少なかったのかもしれない。
むしろiPad2の価格が下げられてリリースされることが大きいのではないかと思う。新型iPadはまだこれからで(といってもRetinaディスプレイと紙の融合のようなソリューションが続々生まれるだろう)、iPad2を手ごろに活用するような販促が活性化するのではないだろうか。
3/26(月)のクロスメディア研究会セミナーでは、iPadマーケティング、iPadソリューションの最新事例を学ぶ。新型iPadの今後に期待する方も含めご参加いただきたい。
最新iPad活用マーケティングのポイントを学ぶ
http://www.jagat.jp/content/view/3496/395/
(JAGAT 研究調査部 木下智之)