本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
いよいよpage2012が本日より3日間開催。社団法人日本印刷技術協会会長 浅野 健より、開催にあたり皆様にご挨拶します。
本日はご多忙の中page2012にご来場いただき、誠にありがとうございます。
pageは、今回で25回目を迎えることができました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。
PAGE2009では「ゼロリセット」を宣言し、それを受けてPAGE2010は、「新生グラフィックビジネス」を全体テーマにいたしました。そして昨年PAGE2011では、「情報デザイン新時代」として、より具体的なデザイン=ソリューションという提案をいたしました。そして今回は、「PAGEからpageへ――ePowerで新領域へ」をテーマに掲げて開催いたします。
25回目の節目となる今回は、PAGEをpageと小文字に変更いたしました。もともとpage展は、JAGAT創立20周年記念事業の一環として、page'88を開催したのが始まりです。小文字のpageに戻した理由は、原点回帰の意味もありますが、時代はマスというキーワードから個に移行しつつあります。マスから多品種小ロットへ、つまり多様化の時代を迎えていることをふまえてのものです。本来印刷は大量生産、大量消費に向っており、小ロットへの対応があまり得意ではありませんでした。小ロットへの対応としてePowerを最大限に活かしていくことが今回のpageのテーマになります。そこには、情報を伝達するビジネスに関連する問題を解決してこその印刷産業・メディア産業であるという気概が込められています。
昨今ではスマートフォンの普及とともに情報の受発信、コミュニケーションのあり方が変わってきつつあるように感じています。このような中で歴史ある印刷という手法は、どう変化していくのでしょうか。何を変え、何が変わり、何を変えないか、何が変わらないのか、コミュニケーションにおける「不易流行」と「温故知新」を見つめ直していきたいと思っています。
このpage2012で新たなビジネスのための「ヒント」「発見」「情報収集」を展示会、カンファレンス、セミナー等を通じて、感じ取っていただければ幸いです。