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UVを活かせば活路は見いだせる
最近UV印刷が小ロット対応の短納期印刷システムとして注目されている。納期に余裕のある大ロットは減る一方で、小ロット短納期に対応せざるを得ないという背景がある。
UV印刷はドライダウンが起こらないし、パウダーも必要ないため、色も安定するというように良いことづくめである。その上LED UVやハイブリッドUV光源ならオゾンも発生せず、排気の心配も要らないのでデジタル印刷機のように手軽に設置・運用が出来、街中で運用できる。LED-UVユーザーの新津印刷さんは、丁度お隣がリーガロイヤルホテル東京という環境でも問題なくお仕事をされている。都心で運用が可能ということは小ロット・オンデマンド印刷ビジネスも最適だということだ。
問題はコストだが、UV光源コストは抜きにしてもUV用インキ分は高くなるので、これをITの力でコストダウンしていこうというのが、現在の解決方法である。
小ロットワークフローというのは「いかに生産効率を上げるか?」よりも生産(印刷)前の段階が勝負なのである。例えば儲けが少ない小ロットの仕事を今まで通りの御用聞き営業でこなしていたら、営業コストだけでも赤字になってしまう。営業コストや業務的なコストをまず削減しなくてはいけない。営業コスト低減の基本は“Web to Print”なのだが、インターネットを最大限に活用して営業・工務コストを最小にすることが必要なのである。
大ロットはもともと印刷の得意としている分野であり、2万部3万部なら苦労しなくても儲けが出るのだが、1000部以下になると普通のことをやっていては儲けが出ない。営業効率アップ、業務効率アップ、小ロット対応システムが必要になる。例えばギャンギング(異種面付け)を可能にするには、紙、印刷条件、納期、ロット数が同一(もしくは近似)でないと出来ないのはいうまでもなく、そういう仕事を集めることがポイントになるのである。ギャンギングはどう生産するか?よりも、ギャンギングが効率よく運用できる仕事をいかに多く集めるか?ということに力点を移さないといけないのだ。効率よくギャンギングするジョブを見極めることが大事になる。
おそらく本当にバラバラだったら、デジタル印刷の方が遥かに効率は良いだろう。ロットや紙がある程度固まっていて、良識の範囲内でまとまっていないとオフセットオンデマンドが成立しないのだ。
小ロット印刷のビジネスポイントはインターネットを最大限活用するということなので、少し触れておきたいと思う。
昔だったら、色校正を営業マンが発注者に直接持っていかないと文句が出たのだが、今は効率が上がればいちいち営業マンが来る必要はないとされている。むしろ年がら年中来られたくないというのが本音なので、リモートプルーフに代表されるやりとり、進捗管理をIT力で最大限効率的にするのは発注者にとってありがたいことなのである。また受注をWebで行えることは、営業コストを下げることに直接繋がるので、多くのクライアントからは指示されている。
ハイブリッドUVやLED-UVの特性やメリットを浮き彫りにし、デジタル印刷との比較を前向きに検討していくセッションがpage2012カンファレンス「オフセットオンデマンド」 だ。印刷機の更新を考えている会社には「デジタル印刷との棲み分けをどうするか?」というのが真剣な悩みだと思う。そんな疑問をなるべく具体的に解決していきたいと考えている。
また、既存の油性印刷機を改造し、LED-UV装置を付加したジャパンスリーブさんからは、その辺の生の声を聴けるし、光源の開発担当のパナソニック電工さんからは、将来的な展望の話も聞けるはずである。(文責:郡司秀明)
関連セミナー
■「オフセットオンデマンド」—ハイブリッドUV、LED-UVが切り開く新領域
2012年2月9日(木)15:15-17:15
講演者:株式会社ユーメディア 佐々木弘知取締役
株式会社ジャパンスリーブ 板倉英二部長
新津印刷株式会社 新津賢也社長
パナソニック電工株式会社 藤原祥雅グループ長
モデレータ:JAGAT研究調査部長 郡司秀明





