本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。
月刊『プリバリ印』2011年12月号特集は、「eBookはアナログ印刷の夢を見るか」。電子書籍・電子出版市場の最新動向を整理するとともに、“印刷会社にとっての電子書籍・電子出版の可能性”について改めて考えてみました。
神田神保町。昔と変わらず古書を求める人でにぎわう街の一角に、電子書籍端末をいくつか体験できるスペースがあると聞きました。本好きの集まる街として名高いこの場所で、人びとはどんな反応をみせているのか? e 読書ラボ を訪ねてみました。
(本誌特集記事より)
神保町の交差点から徒歩1 分の古書店街の一角、本の探し物をたずねる人がひっきりなしに出入りする「本と街の案内所」のなかに「e 読書ラボ」のブースはありました。
ここでは、Apple iPad、Sony Reader、Amazon Kindleなどの電子書籍端末(リーダー)を無料でじかに試すことができます。うれしいのは、端末に入っているコンテンツの元となる紙の書籍が書棚に用意されており、電子版と紙版の違いをじっくり見比べられること。
e読書ラボを運営しているのはNPO法人の連想出版。国立情報学研究所連想情報学研究開発センターの研究成果を公開するためにつくられた組織です。
検索に関する研究も行っており、文章から新書のタイトルを検索できるユニークなサイト「新書マップ」の運営もしています。連想出版では、さまざまな端末を使用してきたことによって得られた知見を、一般にも広く公開するためにe読書ラボをオープンしたといいます。
「量販店の場合、端末に作品のサンプルが少しだけ入っていたりしますが、自分の読みたい作品でなければ興味も湧きませんし、使い勝手も実感できないでしょう。でも、ここではいろいろなジャンルの本をご用意していますので、興味のある本や作品を選び、端末でご覧いただくことができます。紙と電子を比べてどちらが読みやすいのか、意外と電子もいいねとか、そんなことを感じとっていただきたいと思っています」と話してくださったのは、ラボ長の阿辺川 武さん。
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本誌では、e 読書ラボで電子書籍を手に取った人の反応や、「ミライの読書」を実感するような新しい取り組みなどについて紹介しています。一部を電子ブックでもご紹介していますのでよろしければご覧ください。
『プリバリ印』2011年12月号
特集: 折込広告の底力!最も身近な紙メディアの魅力を再発見
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印刷物をつくる人・つかう人の虎の巻 『プリバリ印』