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厳しい経済状況が続く中、現場の「新人即戦力化」への期待や要望が強まっている。そのためには、4月の新入社員教育 (導入研修)から一定期間を経て実施する新人フォロー教育が欠かせない。
新人フォロー教育の実施時期としては、4月の導入研修後、各々の職場に配属された新人が、OJTを受けながら、ようやく周囲の環境に慣れてきた秋口が効果的だ。この時期に自己の半年間を振り返り、夢中になって過ごした時間とその内容を確認する意味は大きい。何を習得したか、何が分からないのか、自分の内面にどのような変化があったのか。立ち止まって整理することにより、知識の定着をはかり、次の目標を確認し、やる気の向上を促すことができる。
また、この時期になると、同時期に入社した新人たちにも、微妙な違いが出てくる。配属先の先輩や上司との関係を含め、しっくりと会社になじんでくる者、何となく違和感を持つ者、これでよいのか自信がなくて悩む者・・・、そういう意味でも、数日間、職場を離れ、自社や他社の新人たちと机を並べ、意見交換し、自分を客観的に振り返ることは、貴重な経験となる。
日本の新入社員教育は、企業によって違いはあるものの、おおむね入社前教育(内定者教育)→
導入教育(4月実施の養成講座など)→現場実習→OJT→フォロー教育の流れで行われる。『企業と人材』が実施した“2010年度大学・大学院の新入社員研修に関するアンケート調査”(購読者任意抽出3,295社中、回答をよせた230社の集計)によると、事務系実施率は、「導入教育」99.1%、「入社前教育」86.5%、「フォロー教育」85.7%、技術系実施率は、「導入教育」98.0%、「OJT」88.2%、「入社前教育」82.2%、「フォロー教育」80.3%であった。
また、新人育成期間は、入社後「1年間」41.7%、「1年未満」28.3%、「3年間」14.8%、「2年間」11.7%であった。「1年未満」の平均月数は4.8ヶ月だという(産労総合研究所『企業と人材』2011年3月号より)。
JAGATでは、今年も9月から10月にかけて、複数の新人フォローアップセミナーを実施する。これらのセミナーは、入社3年目ぐらいまでの若手職員にも有効な内容となっている。貴社の新人を戦力として定着化するために、ぜひ活用していただきたい。 (教育サポート部)
■新人フォローアップセミナーのご案内■
☆印刷人として基本を知る
「印刷『常識・非常識』基本編」
「即戦力up!印刷基礎講座」
やさしく理解する色の基礎 (東京-大阪ライブ中継)
ビジネスに直結する印刷関連技術の基本講座
☆社会人として、職場や取引先で円滑に業務を進めるために
「ビジネスマナー(振り返り編)」
「コミュニケーションスキルアップセミナー」
企画提案のための実務的「著作権と所有権」基礎講座 (東京-大阪ライブ中継)
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ページ物企画のための誌面設計講座 (大阪開催)
「営業日常活動の点検と改善」
「印刷見積り基礎講座(講義編)」
「印刷見積り基礎講座(徹底演習編)」
仕事を120%こなすための営業日常活動 (東京-大阪ライブ中継)
☆製造・制作・技術系新人のために
「印刷現場の改善と管理(入門編)」
「印刷制作実技研修会」
デザイン力はこうしてアップする
内容の問い合わせ先 教育サポート部 TEL:03-3384-3113