- ホーム
Cialis Online
ルーブル「感性ジャパン展」の記録映像公開
全印工連/感性価値創造プロジェクトが出展したルーブル「感性ジャパン展(2008年12月12~21日)には、9日間の会期中に9,204人の入場者を記録した。
「印刷の部」の会場を訪れた来場者からはいろいろな感想が寄せられた。数々の賞讃の言葉は一人のフランス人男性の次のような言葉に集約されていたのかもしれない。
「印刷が織りなす紙使用の作品には、制作者のこころが込められている。」
ルーブル「感性ジャパン展」の記録映像
全印工連/感性価値創造プロジェクトが『間』をテーマに出展(wmvファイル・86MB)
ルーブル「KANSEI展」総入場者数
・12/12(金)781人
・12/13(土)1016人
・12/14(日)1245人
・12/15(月)休館日
・12/16(火) 540人
・12/17(水) 570人
・12/18(木) 861人
・12/19(金) 795人
・12/20(土)1455人
・12/21(日)1941人
「印刷の部」見学者の声
○「印刷の部」全体について
インターネットがについて、写真機が初めて世に生まれいでた時、これで、絵画はこの世から葬り去られる。写真が絵画にとって代わる、と口々に言ったものだ。しかし、絵画は写真とは全く異質の存在として世に訴えつづけている。こういった例もある。
また、紙がスクリーン等に比べて、自然環境を壊さないという点については、実際の仕事のなかで経験しているし感じてもいる。
(グラフィックデザイナー 女性)
インターネットの脅威がいつの日か、これらの「美」や「技術」を過去の遺物にさせてしまうのではないか?との質問には、インターネットがどんなに脅威であろうとも、触感とのコンタクトにとって代わる事は決して無い。
(夫君が知名度のある建築家の女性)
これら作品の創作者等はその技術を持続継承させる力をもっている。またその事に誇りを抱いているのが分かる。
これは、激しい価格競争に伴う品質低下の危険のなか、印刷会社が、誇りと共に築いてきた技術・技量を絶対に捨てていない、という意味ですが、その「絶対に守り抜くべきもの」という堅固な意志を見学者にアピールするのが本展の狙いでもあるわけなので、いみじくも、この方がそれを言葉にしてくれた。
(メキシコ人の建築家及び家具のデザイナ)
○ワビ・サビ+正文舎印刷 作品について
テーマ:WABISABI 1999-2008
日本製品は驚嘆に値するものがあるが、印刷という製品に於いてさえも、「自然」に対する「繊細さ」や「洗練されたこころ」が、見受けられる。
日本の装飾文字は、欧州のそれとは質において全く異なる。それは、おそらく、日本人のセンシビィリティ(感性)の違いに依るものだろう。作品中に感じるのは、そこに描かれているグラフィックデザインだけではない。そこには「質感」とも呼ぶべきものが感じられる。視覚的そして触感的な感覚の追求が、そういった「質感」をもたらすといえよう。
(フランス人 男性)
○稲葉英樹+六三印刷 作品について
テーマ:Print Line by Hideki Inaba
カメラで各社の作品を撮りながら熱心に鑑賞。稲葉さんの作品が一番気に入った。非常に精密で手作りの感覚が伝わってくる。本に描かれる繊維の流れを模したような、線の繊細さは、印刷とはとても思えない。
(アジア系アメリカ人プロダクツデザイナー)
私にとって、非常に感動的な作品である。非常に繊細で尚かつ革新的でさえある。同作品が、印刷会社とアーティストのコラボレーションに依って、生み出されたという結果をこの作品に見る時、この作品という「結果」を生み出すに至った印刷会社とアーティストとの交流というか仕事の経過に興味を抱く。
(グラフィックデザイナー 女性)
○so+ba+協進印刷 作品について
テーマ:24.10.2008 UN WORLD DAY
薄紙にこれだけの印刷技術を施せることに感嘆。自分が実際に経験しているデザインの世界と、日本のそれとの間に、余りにも差異があることに驚きの念を禁じ得ない。それは発注者やデザイナの要求に印刷会社が応じようとする姿勢である。フランスではなるべく簡単にコストを安くばかりが先んじて、デザイナの考え等は全く軽んじられ、それは至極当たり前になっている。
(フランス国籍のアジア系グラフィックデザイナー)
○高橋正実+水上印刷 作品について
テーマ:「ようふくの本」
ページをめくる毎に発見がある。次は何が飛び出してくるか期待を込めてページをめくってみた時、その期待が裏切られる事はない。同作品のもつアイデアは非常に洗練されている。
(編集者 女性)
○川上 俊+アドピア
テーマ:Ma ま
一般の見学者以外ではプロの方としてはグラフィックデザイナーが殆どのなか、一人の製版技術者が真剣そのものの眼差しで川上俊さんの作品を見ていた。中国、または欧州のセンシビリティ(感性)との違いについて聞くと、「描かれているモチーフ自体にはとても日本的センスを感じるが、モチーフのコンポジション(構成)にはヨーロッパとの違いをさほど感じない。『街と空間と木々』が描かれた「紙の質」が卓越している事は驚愕に値する」とのこと。
(50代後半、製版技術者 男性)
○しりあがり寿+長田文化堂
テーマ:Parade
描かれているデッサンが印刷であるとは信じ難い。
筆で描いたものではないか。それにしては、全て同一であるのでおかしい。(本当に信じていないようなので、実は最大の褒め言葉であると理解できる。)
(フランス人 男性)
○長田文化堂 & しりあがり寿 作品について
漫画って普通、大きな目の中にキラキラした星が光っている、という画風ではないの?と聞くので、この漫画家は風刺を漫画という手段で表現している漫画家なんですよ、と説明させて頂いたところ、「風刺」という言葉に反応。
(フランス人 若い女性)
○印刷の部の見学者の声を総括
会場となったパリ装飾美術館には、一般客とプロ(グラフィックデザイナー)がほぼ半々と思われた。本展が出展者の意図する「技術と創作の融合」「伝統と現代の融合」を展示物のなかに感じ取って、賞讃してくれたのは驚きであった。
日々を着実に増えていった入場者数と賞讃の言葉の数々を聞くとき、見学者の多くがグラフィックデザイナーなど、プロの方が多く、その方々に、作品をプロの目で賞讃して頂けた事には、大きな自信を持って良い。
○KANSEI展は全体についての声
展示会として見事な仕上がりとなっている。空間にみなぎる活力は私自身の仕事に新たなインスピレーションをもたらしてくれた。『間』という表現だが、「一貫性 la coherence 」または「ハーモニー」であると、私自身は解釈する。
(グラフィックデザイナー)
印刷の部の出展に絶大なご協力を頂き、来場者の声をまとめて頂きましたパリ在住のファブリス様と壺井恵子様ご夫妻に感謝申し上げます。
【関連情報】
・ ルーブル「感性ジャパン展」開催 印刷マイスターの7作品(2008年12月14日)
・ ルーブルの「感性 kansei-Japan Design Exhibition-」に印刷が出展 (2008年12月12日)




