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2008年のweb戦場を振り返る

掲載日: 2008年12月29日

ビジネスの戦争では他社や他人ができないことをすることで優位に立てる。特にクロスメディアという点で動きが目立ってきた点は「勝ち組の連携」と「横取りマーケティング」である。

2007年7月に出たものだが、ミツエーリンクスと三菱UFJリサーチ&コンサルティングと共同で実施した、上場企業におけるウェブサイトの利用を運営・管理の実態、というアンケートは面白かった。企業経営の中でWebサイトの位置づけや予算・体制がなんらかできている会社が半分くらいで、できていない会社が半分くらいであった。当然ながらWebの効果についても、あったというところと、ないというところも半々くらいに分かれている。

いままでのところ、Webの効果とはブランディングに尽きる。一方これからのWebに期待されているのは売上げ増進である。しかしブランディングで成功体験があったからといって、販売促進に役立つとは必ずしもいえない。それはWebの発注者もWebの制作側も同じである。では一旦ビジネスの戦場がWebに移行した後で、何が始まるのであろうか? 今、個人情報でもセキュリティでも、またRIAでもFlashでもAirでも、メタバースでもWeb2.0でも、取り組む課題はいろいろあろうが、そのような要素はビジネスの戦争には直接関係はない。

要するに誰でもできることは、如何に手間暇費用をかけずに成し遂げるかだけが問題であって、それをしたからといって力にはならない。むしろビジネスの戦争では他社や他人ができないことをすることで優位に立てる。特にクロスメディアという点で動きが目立ってきた点は2つあり、それは「勝ち組の連携」と「横取りマーケティング」である。

今までECでも新規開拓は紙メディアでやらざるを得なかったものが、いろんなメディアが相互に入り口になるようになったので、ネットの勝ち組同士が連携すると、さらによいシナジーが生まれるようになった。安心なサイト間の連携で安心な空間の作ってしまうと、他社がそれ以上の安心サイトを金をかけて作るのは無理になる。もうひとつはネットで検索するとかアフィリエイトを辿っているうちに特定分野に圧倒的に強いサイトにフォーカスしていくので、そこがAIDMAの最後の「A」を持っていってしまうことである。ブランド力で最初の「A」を確保しただけでは成果が出ない場合もある。

クロスメディア研究会会報『VEHICLE』234号より 

 

 


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