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コミュニケーションツールとしての役割
[若手印刷人 リレーエッセイ] 今期はこの企画部署を少しずつ拡大して行き、より良いコミュニケーションツールを目指した新しい事業の立ち上げをしたいと考えております。
会社設立は昭和51年、今年で35年目を迎える当社は、大阪市中央区で企画・デザインから印刷、加工までオフセット印刷を中心に営んでおります。創業時は、新大阪に事務所を構え印刷機を持たずに営業しておりましたが、時代とともに印刷の需要も増え、現在の中央区に移転し、印刷部署、製版部署、デザイン部署と拡大してまいりました。
仕事内容としては、企画・デザインから印刷・加工までの直請けと印刷を主に行う下請けとお客様のご要望に応じて、様々な対応をさせて頂いております。
直請けはフィットネスクラブを中心として、看板や交通媒体、ノベルティー商品といった印刷物以外の商品を扱わせて頂くことが多く、最近ではイベント企画や空間の提案、DVD作成など販促企画を行っております。そのため、集客状況や今後の販促展開など、より深くお客様とお話させて頂く機会が増え、我々も日々勉強させて頂いております。
下請けでは、デザイン部署、製版部署ではCTP、印刷部署は菊全の4色機が1台、ベビー機の4色機が2台、加工部署では断裁機、折り機、製本機を取りそろえて、デザインから印刷、加工までを社内で一貫してできる体制を整え、主に印刷会社さんやデザイン会社さんの下請けをさせて頂いております。
また品質管理として、ISOのルールに則ったワークフローを実践しています。仕事の伝達は必ず書面で行い、誰がいつどのように作業を行ったのかを書面で保管し、刷り取りの二重チェックなど、お客様により良い商品を納めさせて頂けるよう取り組んでいます。
■印刷物の役割
年々厳しくなる印刷業界の中で、最近では暗い話を聞くことが多くなってきたように思えます。そんな時に、「印刷物の役割は、なんだろう?」と考えるようになりました。ITの普及によってのペーパーレス化の流れや、不況による販促費の削減。印刷物の費用対効果による見直しなど様々な原因があると思うのですが、特にリーマンショック以降の印刷物の減少は、印刷に関わる業界の方なら、感じておられる方が多いのではないでしょうか。高度経済成長とともに印刷物が増え続け、業界もそれに対応して設備投資をし、拡大して来た業界がここへ来て新しい変化が求められていると感じています。
印刷物は、情報を発信したい方から受け取られる方へ、文字・絵・図などを使って伝えるコミュニケーションツールのひとつだと思っています。一昔前はそれがほぼ紙媒体でしかなかったものが、最近ではインターネットなどデジタルメディアの環境が社会の中に深く入り込んで、様々な形で情報伝達をすることができるようになりました。それらは、より早く、より多くの人に、また動画や音声を使って情報をより鮮明に伝えることができるようになりまた。しかしそれらデジタルメディアとは違い印刷物は、手に取ってみることができるという利点があります。デザインや紙の種類や加工の仕方など様々な組み合わせによって、いろいろ伝え方を変えることができきます。それは、デジタルメディアがより鮮明に伝えることができるのに対して、印刷物はイメージを書き立てるようなものだったりするのではないでしょうか。
印刷物は印刷物。デジタルメディアはデジタルメディアと分けるのではなく、同じコミュニケーションツールとして、互いの利点を生かしながら、新しい形を模索して行かなければならないと感じております。
■これからの取り組み
弊社が今取り組んでいることは、企画部署の立ち上げです。特に目新しいことではないのですが、今まで営業一人ひとりが提案をさせて頂くことはありましたが、直請けをメインとする営業と下請けをメインでする営業によって、経験してきたこともバラバラでした。そのため、せっかく提案する機会を頂いても、機会損失することが多くありました。また、営業時間の合間に提案材料を探したりするため、時間がある時とない時で提案内容にムラがあり、情報を蓄積することもできていませんでした。よりお客様に納得を頂ける提案をするため、昨年一人の営業を企画メインで活動するようにしました。ここへ来てようやく、提案の内容や幅も広がってきており、一つの案件だけではなく、それに付随するいろいろなアイテムも受注できるようになってきました。企画部署を作る前は、案件を納品するまでが仕事の範囲と考えることが多かったのですが、お客様は当社が納品させて頂いたツールを使って販促を行ったり、集客をしたりと、それからが重要になってきます。お客様がどのようにその先のお客様とコミュニケーションを取っていけるかまで考えて提案しなければ、ツールを作成する目的が薄れてしまうと考えています。企画部署に限らず、あっちのあっちまでを社員全員が考えることができる会社を目指しています。
今期はこの企画部署を少しずつ拡大して行き、より良いコミュニケーションツールを目指した新しい事業の立ち上げをしたいと考えております。

五十嵐 貴俊(いがらし たかとし) 1978年6月3日生まれ、大阪府出身。甲南大学 経済学部卒業。2002年入社。趣味は、サッカーと野球観戦。
株式会社伸光クリエイト
設立:昭和51年7月
事業内容:オフセット印刷全般、広告宣伝に関する企画立案・制作
住所:大阪市中央区内久宝寺町4-2-12
TEL06-6768-8878 FAX06-6762-8935
HP http://www.shinko-create.co.jp/




