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課題制作に取り組む前にまずは「課題制作の手引き」を読み込もう! -DTPエキスパート認証試験-

掲載日: 2010年07月18日

DTPエキスパート認証試験は各カテゴリで80%以上正解すれば何人でも合格者になる試験である。課題制作試験の合格率は筆記試験より高く、その点からも課題制作の試験は落とすための方向で採点するものではないことはご理解いただきたいが、何が課題制作にて求められているのかをあらためて考えて取り組んでもらいたい。


さる7月12日に「DTPエキスパート認証試験事前セミナー:課題制作編」を開催した。
受験者には、制作やDTP実務に携わる方以外に、営業や企画を担当されている方が増えている昨今、課題制作に関する問い合わせが多くなってきている。
セミナーでは「課題制作ではどのようなことが求められるのか」について具体的な実例を挙げつつ講義が行われ、「DTPエキスパートとして求められる資質」についても講師から話があった。
セミナーの内容を紹介するこの記事を通して課題制作試験の意図などを述べてみたい。

講義は最初に課題制作に関する概要の説明があり、その後、課題制作で求められる点についての解説が続いた。
資格取得を目標に、実務を担当されている方々の目指すものは「よりよい印刷物を作る」であろう。
そのためには
①「何を伝えなくてはならないのか」
②「どの順番で伝えるべきか」
③「どの程度まで伝えるか」
④「どのように(どういう手段で)伝えるのか」
が重要であり、課題制作に取り組む中で、受験者各自に、無駄を省き、必要なことを伝えるための考え方を学んでほしいと講師は語る。
つまり課題制作はDTPエキスパートとして学んでほしい考え方や、筆記試験で身に付けた知識を本当に理解しているのかを測る試験であり、記憶型の筆記試験と、その主旨に基づいて筆記試験で習得した知識を、ある意味で具像させるための試験とも言える。

実際に課題制作に入る前には「制作の手引き」を読み込み、理解することが大事だと、講師は繰り返し強調していた。
「課題制作の手引き」とは、制作に必要なテキストや画像パーツとともにダウンロードするもので、いわば課題制作のための要件というべきものになる。その要件は、各期の試験においての想定状況や条件、設定などが記載されている。
この「課題制作の手引き」を読まずに、いきなり制作に入ると、せっかくの力作の作品が提出の要件に合わないものになってしまう。実際に提出された課題の中には、この「要件に合わない作品」が少なからず見受けられる。「課題制作の手引き」をよく読み込んだ上で取り組めばこうしたミスは少なくなる。約3週間という限られた提出期間を有効に活用するためにも、まず何よりも先に、時間を掛けて「課題制作の手引き」を読み込むことを講師は勧めている。どのような要件(提出条件)なのかをしっかり理解して制作に取り組むことは、要件に見合わない作品を完成後に修正するよりも、近道なのである。

課題制作の提出物は「作品」とともに「制作指示書」がある。
制作指示書には、素材とともに第三者に渡せば提出した「作品」と同等のものを作成できる指示が求められる。「制作指示書」では作品の品質を管理・維持した上で、標準化・効率化を加味し、第三者に伝えられる力を問われているとも言える。
しかしこれは何も難しく考えることはない。「作品」を第三者に作成してもらう時に「相手にわかりやすく伝えるためには何が必要なのか」といった考えを常に持って制作指示書に取り組んでいただきたい。

「課題制作の手引き」には想定状況や条件、設定など要件が記載されているが、1から10まですべてが書いてあるわけではない。これは実務においても完全な指示が無いのと同様に、実際の仕事を想定してのものであるが、他方では「課題制作の手引き」に記載されていないことについては、DTPエキスパートを目指す人であれば、わからないことや判断に迷うようなことも、実際の仕事と同様に「確認が取れない状況下」ではどのように対応するのか、常識の範囲内で受験者自身でルール化したり、もしくはどのように伝えるかなどは考えてほしい点であり、これは課題制作の出題趣旨でもある。

最後に、DTPエキスパート認証試験は各カテゴリで80%以上正解すれば何人でも合格者になる試験である。課題制作試験の合格率は筆記試験より高く、その点からも課題制作の試験は落とすための方向で採点するものではないことはご理解いただきたいが、何が課題制作にて求められているのかをあらためて考えて取り組んでもらいたい。
この記事が受験者の疑問解消に少しでも役立ててもらえたら幸いである。

第34期DTPエキスパート認証試験  2010年8月22日(日)実施
受験申請2010年7月22日(木)まで