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プリント

新たな価値を求めて---心に響く紙メディア ~JUMP東北2010

掲載日: 2010年07月14日

印刷業が地域活性と観光産業に対して支軸となる人材と技術を提供できることが、印刷の地域におけるミッションであるといっても過言ではない。また力をつけるいいチャンスではないだろうか。


前回、JUMP2010のひとつの視点「新成長戦略を支える産業に」(2010年06月30日)という記事で、"政府は「新成長戦略」として「グリーン・イノベーション」、「ライフ・イノベーション」、「アジア経済」、「観光・地域」を成長分野に掲げ、これらを支える基盤として「科学・技術・情報通信」、「雇用・人材」、「金融」に関する戦略を実施するとしている。これらを実現する手法・手段はそれぞれ違ってもわが国の戦略分野としては大きな違いはないだろう。印刷もその分野の中で一緒に成長し、社会の一翼を担っていきたいものだ"と述べた。その背景には、これらの分野の成長を導くには社会インフラともいえる「情報、コミュニケーション」が重要な役割を果たすことは明白であり、印刷物の役割が相対的低下しても情報やコミュニケーションに関連した仕事・役割が低下することはないからである。
とはいっても一緒に成長することはたやすいことではない。JAGAT大会・クロスメディア分科会に登壇いただいた小林弘人氏(株式会社インフォバーン 代表取締役CEO)は、サービスや技術がコモディティ(日常)化し、潤沢になれば価値は下がるのは当たり前である。周辺に潤沢にあるものが高い価値で売れるはずないことは容易に理解で来ることだ。「誰でもメディア」という極めて大きな環境変化にさらされていることの自覚が必要だと述べている。希少価値をどう見出すか。希少性は、モノ・サービス自体が少ないことでもあるが、他とは違う差別化にも通じることであり、また価値を受取る側の「自分にとってこんなものが欲しかった」という1:1の要求に応えることでもある。本来、価値の視点からみるとデジタルかアナログかなどは関係ないことだが、デジタルによって従来型の価値が崩壊していることも事実である。

ネット社会の中で、競合しながらコモディティ化したDM・封筒市場も漸減している。今後は業務通知、請求書・利用明細などがWeb通知になることは明らかである。印刷市場に比べて規模の小さい封筒市場での中小企業の生存競争はより厳しいものがある。ハグルマ封筒(大阪本社)は思考錯誤の末、封筒の本質的な価値の追及を試みたいとあえて厳しいコンシューマー市場(BtoC)の1枚売りにチャレンジした老舗封筒会社である。大阪(心斎橋)と東京(表参道)の一等地に「ウイングド・ウイール」というブランド店を設立。メールはタダ(フリー)といわれる電子メール時代にコンシューマーの心を捉えた「世の中に必要とされる商品」を作り上げた。

一方、成長産業の一つであり、JUMP2010のひとつの視点として取り上げた「観光産業」は医療・介護とは違って古い産業である。その古い産業が社会構造・経済構造の変化によって新たな産業として脚光を浴びている。ただし従来の観光産業の延長線にあるビジネスではないことから、「人材育成」からスタートしなければならない。今年の2月に経団連は産学官の連携強化を訴え、「観光立国を担う人材の育成に向けて」を発表している。その冒頭に「観光に携わる人材とは、国の観光振興策を立案・実施する人材、地域の観光振興策を立案・実施する人材、観光業に携わる人材、観光学の専門家など多種多様であり、それぞれに応じた能力を高める必要がある」としている。観光産業を取り巻く環境の変化として、「例えばネット化やグローバル化、ローカル化などは、今後、観光に携わる人材の育成・活用に大きな影響を与えていくことが予想される。」ところが現状では、「地域において、観光を生業としてその地域の観光振興に腰を据えて取り組めるような仕組みがないため、観光カリスマや観光地域プロデューサーのような外部人材に依存している地域が多い。しかしながら、その地域独自の魅力をいかんなく発揮するためには、地域に根差した人材が、観光振興のリーダーとなることも必要である。そのような地域人材の輩出、地域の産業への貢献にこそ、地域の大学の意義・役割がある。」と提言している。
観光産業振興には地域情報が「ユビキタス」でなければならない。印刷業が地域活性と観光産業に対して支軸となる人材と技術を提供できることが、印刷の地域におけるミッションであるといっても過言ではない。また力をつけるいいチャンスではないだろうか。

来る8月27日、仙台市(宮城県印刷会館)でJUMP東北 を開催いたします。「印刷の力-心に響く品質」を統一テーマに社団法人日本観光協会主催第60回日本観光ポスターコンクール銀賞に輝いた観光地域プロデューサー(観光庁モデル事業)の木村美穂氏と100年近い老舗封筒会社の業態変革に取り組んだハグルマ封筒㈱三代目社長、杉浦正樹氏をお招きし、地域観光、価値創造のための企業変革の視点からご講演をいただきます。これを機に東北地区の皆様と情報交流を通じて懇親を深めたいと存じます。ご参加をお待ち申し上げます。

イベント案内

2012年2月15日(水)
JUMP中部2012
変化するメディアと経営革新

2011年11月22日(火)
経営シンポジウム2011

開催報告:不易流行の経営~事業承継と新創業を考える

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2011年11月18日(金)
JUMP九州2011
2011年11月4日(金)
JUMP近畿2011
2011年10月20日(木)
JUMP中国・四国2011
2011年8月26日(金)
JUMP東北2011  

2011年6月15日(水)
JAGAT大会2011

JAGAT大会2011開催報告

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2010年11月19日(金)
経営シンポジウム2010

経営シンポジウム2010開催報告

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2010年11月5日(金)
JUMP近畿 ~営業価値の再構築(リストラクチャリング)


2010年10月21日(木)
JUMP中国・四国 ~クロスメディアが地域を動かす---夢から現実へ


2010年8月27日(金)
jump_tohoku_thumb02.jpg
JUMP東北

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2010年6月15日(火)
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JAGAT大会2010
講演資料ダウンロード
開催報告新しい社会における印刷経営を考える
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