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プリント

意識が薄れがちな現場の耐震対策

掲載日: 2010年07月05日

地震に備えて印刷機を固定した場合、印刷機へのデメリットが懸念されるが人命を尊重すべきである。また、設置場所も考慮する必要がある。

1995年にあった阪神大震災を契機に、印刷機に地震感知器を設置するサービスを始めたメーカーもある。過去の地震の強度から判断して、震度5強になると印刷機のダメージがでてくるので、感知器が地震を感知すると自動的に胴が抜けて電源が切れるという仕組みになっている。ただし、これを積極的に採用しているかというと、付けているところは少ないようだ。

ある印刷会社の経営者によると印刷機を固定して設置した場合、強い揺れがくると印刷機は傷みやすくなる。固定しないで地震の揺れに応じて機械が動いたほうがよいという考えもある。ただし、阪神大震災クラスの揺れがくると機械がずれて間に人が挟まれ危険という考えは当然にある。そこをどう考えるかがポイントである。

オペレータに危害を加えるようなことは最低限避けなければならないので固定する。それによって機械が壊れても人命を優先と考えるのが妥当かもしれない。また、とくに都心にある工場の場合は地下が空洞の建物に印刷機が導入されていることがあり、床の強度が問題になる。床面の耐荷重は、一般的に事務所で300Kg/㎡、工場で1,000Kg/㎡、前後である。

許容は、梁と梁間のスパンで計算されるので、例えば2m×3mのスパンでは、6トンの機械が設置できる。しかし、2階や地下室の上の1階などでは、別途耐震性が問題になる。スパンの中央に設置すると、耐荷重条件は良くても、共振が発生する。この対策として、梁に機械の基礎を架ける例を見ることがあるが、梁への集中荷重は危険を伴うため、建物構造設計専門家との相談が必要である。

(教育サポート部)