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    新人が抱く業界イメージと働き方

    掲載日: 2010年08月02日

    厳しい就職活動を経た新入社員は、印刷業界や自らの働き方をどのように考えているのだろうか。

    昨今の景気悪化に伴い、就職戦線も厳しさが増した状況のなか、2010年度の新入社員は希望と不安を胸に企業へ迎えられていった。
    JAGATでは、印刷会社の新入社員を対象に「2010年度意識調査」を実施した。調査対象者は計362名、男女比6:4、大学院卒3%、大学卒51%、短大・専門学校卒9%、高校卒37%である。

    業界全体を客観的に捉えた回答が目立つ

    印刷業界は、デジタル化とコストダウン、さらに環境問題への対応と大きく変化している。印刷業界のイメージを自由に書いてもらう設問では、様々な回答が出た。依然として「厳しい」「忙しい」「地味」は多く、「競争が激しい」「低迷」など将来を不安視する回答も見られた。

    一方、「情報発信」「Webや他メディアの台頭」といった回答や、「社会に必要不可欠」「歴史」「伝統」「信頼」など社会における印刷業界の役割、位置づけに関する回答も少なくなかった。全体としては、業界全体を客観的に見ている回答が多く感じられた。
    印刷業はどの分野に属すかという設問では、「製造業」に次いで、「情報サービス業」「クリエイティブ業」と続いている。印刷会社の提供する製品、サービスが多岐にわたることが認知されているのであろう。

    終身雇用、昇進への意識が強くなる傾向

    勤続年数への希望については、3年未満5%(前年5%)、3~5年19%(同23%)、6~10年23%(同17%)、終身雇用を望む新人は42%(同40%)、となり、前年と比較して長期を望む傾向にある。産業能率大学調査「終身雇用を望む」新人の71%と比較すると大きな開きがあり、印刷業界の人材定着率が他業界と比較してよくない状況が読み取れる。

    また、どこまで昇進したいかという設問では、「社長」9%(前年5%)、「役員」9%(同11%)、「部長」9%(同7%)、「課長」5%(同4%)であり管理職への希望は32%になり、前年27%から5ポイント上昇し、昇進への意識が強くなる傾向にある。
    一方、「人並みの昇進で満足」29%、「あまり関心がない」34%と昇進への関心が低い新人も少なくない状況である。

    残業もやむを得ない状況になりつつある

    仕事をする目的を尋ねる設問では、例年どおり「経済的安定」26%、「自分の能力を試したい」23%、「自己啓発」16%、「人間関係に広がりを持たせる」13%の順になった。経済的安定を基盤に、仕事の中で自己実現しようとする前向きな姿勢が表れている。

    残業に対する考え方については、「お金(目的)ではないが求められれば残業する」が42%、「お金になるので残業する」29%、「残業したくない」19%と続く。理由は何であれ「残業する」という新人は全体の71%に上る。逆に「残業したくない」新人は、2008年27%から2009年20%、2010年19%と減り続けている。厳しい就職活動を経験し、残業もやむを得ないといった様子がうかがえる。

    また、新人が会社に望むことは、「明るく働きやすい職場」61%、「自分の能力を発揮できる仕事内容」18%、「高い給料・手当て」13%、「教育・訓練による能力開発(研修制度)」6%と続く。入社間もない新入社員は、人間関係を含め働く環境を最優先に考えたいという結果であろう。

    (教育サポート部  このメールアドレスはスパムボットから保護されています。観覧するにはJavaScriptを有効にして下さい


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