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あなたは今まで、そして現在どのように学習をしているだろう。
「本を読む」「通信教育を受ける」「学校に通う」「セミナーや社外研修を受講する」など、さまざまな手段がある。
その本やテキスト教材について、何か感じることはないだろうか。最近は特に文字数に比べて、画像や絵、図版の割合が多いと感じる。読んで覚えるというよりは、見て覚えると表現したほうがよさそうなものもある。一時期は「漫画で読む○○○○」といった書籍も数多く見られた。
企業の教育担当者から社員に読ませたい本の問い合わせを受けることがあるが、「絵や図をたくさん使ったわかりやすい本」とのリクエストを受けることが多々ある。
これは本離れ、活字離れが進んだ結果だけではなく、文章だけではなかなかイメージが捉えづらいということも、その要因の一つだろう。
そして今では画像や絵、図版は文章を補足するためではなく、それ自体をイメージとして記憶するものに変わってきた。そこでは反対に文章がイメージを補足する役割となっていることが多い。
さらに一歩進んで、パソコンやWebを介した動画を学習に活用している人もいるだろう。
確かに印刷工程、デザインや制作、印刷機のオペレーションなどは、実際に手を動かしたり、操作する実務が多いので、作業の動きが見える動画のほうがより理解しやすいと言えるのではないか。
動画による学習は、さらに、いつでも、どこでも自分のペースで進められるメリットもある一方、学習意欲の持続が難しいというデメリットもある。ヤル気や目的に合わせて選択することも必要だ。
いつも忙しくしているのに博識な人、時事問題や最新情報をよく知っている人。数多くの仕事を抱えながらも、資格試験に合格する人。あなたの周りにもいるのではないだろうか。
いつ勉強しているのか、どのように学習しているのか、その秘訣はぜひ知りたいところである。
そのような人たちに共通する答えの一つに「隙間時間の活用」が挙げられる。通勤時間や、会社での休憩時間、顧客への訪問時や就業後など、一つひとつは10分や15分と短くても、積み重ねれば1日で数十分、1週間で数時間。1カ月や1年で考えるならば、その時間を使う人とそうでない人との間には、大きな差が生まれる。
あなたは限られた時間をどのように活用しているだろうか。
効率的、効果的に学習を進めるためには「画像や絵、図版(さらには動画)を多用したわかりやすい教材」と「隙間時間の有効活用」がキーワードと言えるだろう。
忙しければ忙しいほど、良質な学習教材や情報を見極める目を鍛え、短い時間でも無駄にしない努力が求められる。
ただし、私自身も「言うは易し、行うは難し」ではあるのだが。
JAGATでは、新しい学習・情報収集ツールとして、2010年4月から、営業・企画、デザイン・DTP・制作、印刷技術などさまざまな分野のビデオセミナー配信サービス を開始しました。
配信期間中(申し込みから30日間)はいつでも、何度でも、ご自身のパソコンで閲覧ができます。お問い合わせは教育サポートセンター(TEL 03-3384-3112)まで。
(「JAGAT info」2010年5月号)