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ITにおける世代間ギャップ 記事No.#1644

掲載日: 2010年05月17日

昨今、様々なところで話題になっている「世代間ギャップ」だが、日本の経営者の様々な気質や性質も、経営者の年代ごとに変化してきている。

 

2009年の秋以降、誰でも使うことができる「twitter」を使う人が爆発的に増えているが、最近は若い経営者が使っているのをよく目にする。「若い経営者」というのが、どのくらいの年代を指すのかと言うと、40歳代前半くらいまでであり、50歳代になるとその利用者数は少なくなっている。この例から考えると、40歳代前半と50歳代以上というところに、何か大きな溝があるように感じる。

もちろん、50歳代でもITリテラシーがあり、コンピューターやインターネットは使えるのだが、40歳代前半までと50歳代以上では、ITの使い方そのもの、またITに対する姿勢が違うようだ。

例えば、twitterやFacebookなどのSNSを使用するとき、若い経営者は自分の実名を明記し、それらを使用している。少し前までは個人情報の問題などもあり、実名を明記しないでネットに登場するという、いわゆる「名無しさん」と言われる無記名での書き込みが多い時代があった。それが、現在では積極的に実名で書き込みをする人が出てきた。これは、世代によりネット利用に対する姿勢が違うのが原因だと考えられる。ネットを使うということにより生まれる様々な弊害を考えがちになる人が、年代が上の人達で、弊害よりもむしろメリットに目を向けて使用する人達が若い世代と言える。これは、様々なことを進めていく上で、かなり大きな違いと言えるだろう。

では、そのような考え方の違いが生まれたのは何故なのだろう。

40歳代前半までの人は、社会に出る前からコンピューターと触れる機会があり、遊びながらその操作やノウハウを覚えてきた。しかし、50歳代の人にとってコンピューターは、社会に出た後に使わなければ仕事が立ち遅れてしまうため、マスターしなければならないものであった。仕事を進める上でどうしても必要なものであったため、覚えた、という人が多いだろう。遊びで始めたのか、仕事のために頑張って始めたのか、そこに大きな差を感じる。

これらの状況を踏まえた上で、SNSやtwitterの使い方を見てみると、50歳代以上の世代が自然にマメに使うことができないと言うのも納得できる。逆に、40歳代前半くらいまでの人にとっては、例えばその昔ブレークした「たまごっち」を扱うように自然に簡単に扱えるのだろう。

若い経営者がリアルタイムで経験した「YouTube」の普及は、世界同時普及であった。それまでは、大抵、ネット上の新しいサービスはアメリカで生まれて流行し、それが何年後かに日本に普及するというものであった。

40歳代前半までの人が感じているネットの世界は「世界同時」に進行しているものなので、この世代の人達はこれから先、以前の日本にあったアメリカに対する気後れや、いざと言う時には、日本の島国気質のとおり閉じこもってしまったり、村社会の秩序を第一にするような、これまでの発想とは異なったビジネスを世界に仕掛けていけるようになるだろう。IT面でもメディアという面でも、可能性が出てきたように感じる。

実際、日本のゲームメーカーがアメリカに進出したり、日本で作られたアニメが世界中で受け入れられたりと、状況はどんどん変化している。何かに気後れすることもなく自然にITやメディアに向かっていけるような、社会に出る前からコンピューターに慣れ親しんでいた世代が、それ以前の人々が引っ懸かっていたことに振り回されることなく、世界を相手にビジネスを展開していくのだろう。