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顧客視点の提案となるためには 第9期クロスメディアエキスパート認証試験・講評

掲載日: 2010年05月18日

5月18日(火)、2010年3月14日に実施された第9期試験の合格発表がおこなわれた。先日開催された認証委員会の講評より、試験の取り組みに関する内容を一部紹介する。

学科試験の傾向


カテゴリー別出題範囲において、「経営概論」および「クロスメディア」については平均正答率が80%を超えた。また「デジタルコンテンツ」についても70%を超えた。出題量への時間配分を検討できず時間切れになる傾向はこれまでもあったが、今回はその影響は少なかったと見られる。また学科試験のみで見ると合格ライン到達者はこれまでになく高かったが、出題数が過去に比べ少なかったことと問題集の配布が始まったことの要因があったと思われる。

ただし、比較的新しいキーワード(例えば「クリエイティブコモンズ」や「フェアユース」、「個人情報保護法」など)についての出題は正答率が低いものもあり、問題集のみで対策するのではなく日々の情報収集など勉強の機会を検討することも必要であろう。

論述試験の傾向


過去の論述試験問題が一部公開され、「時間切れで最後まで書けない、辿りつけない」といった傾向はほぼ無くなった。提案書としての様式は整い、過去に比べて論述試験への対策が立てられていたようであった。

与件についての「強み」「機会」を逆にとらえているケースが多々あった。SWOT分析における「内部環境で言う強み」「外部環境で言う機会」を理解できているかがポイントとなる。また、与件を最後まで読みきれていないのではと思われる提案が見受けられた。提案となるポイント、顧客にとって何が評価となるか・問題点を改善できるか、を汲み取る訓練が必要となる。

デジタルサイネージを導入したり、twitterによる仕掛け、Webサイトを新規に立ち上げるだけでユーザーや売上が増加するという、根拠がない提案が見受けられた。また提案ひとつひとつの相関性が薄い。解答の記述はこなれているものの、顧客視点になっていない。メディアによる解決、つまり手法だけ決まっていながら具体的に何をやるのか、という内容面を含めて、相手がいて、何の、誰のためのメリットがある提案なのかというのを提案のなかでしっかりと伝えるべきである。


今回は合格率が40.5%というこれまでにない高い結果となった。要因は前述のとおり、出題ボリュームの減少、問題集の配布、論述過去問題の公開など、対策の立てやすい期となったことが挙げられる。ただ先にも述べたが、ツールが決まっていながら具体的に何をやるのかという視点、顧客視点の利益を鑑みた提案レベルで課題はある。問題集への取り組みのほか、日々の情報をキャッチアップすることも受験のためのポイントとして捉えていただきたい。