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プリント

限界の明確になった過去のプロセスを捨てる

掲載日: 2008年11月25日

スタートする状況は様々でも、ゴールはクロスメディア化の中で印刷には印刷でしかできない新たな役割を与えるところに行き着く。

9月に 「惰性のメディアビジネスに終止符を!!」 の記事で、2009年2月4日から6日まで開催されるPAGE2009コンファレンスのスピーカー募集を行ったところ、過去最高の数の応募をいただきました。誠にありがとうございました。コンファレンスの時間枠が限られている関係で、入りきらないテーマは別途何らかのセミナー・ミーティングで採り上げさせていただきたく、検討を行っています。応募いただいた方には、お礼として基調講演の招待状を後日送らせていただきます。

テーマ ゼロリセット

PAGEイベントはテーマとして掲げるキーワードがあるが、それが毎年少しづつ異なっても、内容的には殆ど一つのことを訴えてきた。それは印刷物を使ってビジネスをしているところが、印刷物の企画から原稿準備、発注作業、制作進行管理、納品後の配布・保管管理・内容更新、他メディアと連携した活用などの課題があり、これら業務がデジタル化・ネットワーク化するにつれて制作や印刷を受注するところが歩調を合わせてIT化して支援しないと、どちらも無駄を抱えなければならないので、双方が向き合ってソリューションをする時が来たということである。

とはいっても、複雑な印刷やメディア・コミュニケーションに関わる業務プロセスを一挙に改善はできないので、今進めて効率が上がるところから徐々に手をつけることになる。例えば印刷物を作る際にWebも作るところもあれば、データベースやWebを先に発達させてから後で印刷のワークフローを変えるところもある。このようにスタートする状況は様々でもゴールはクロスメディア化の中で印刷には印刷でしかできない新たな役割を与えるところに行き着く。

印刷ではDTPからCTPに至るプロセスは成熟し、一方でWebやケータイの普及も通販の申込手段で1位になるほど一般化し、個々の改善では限界が見え始めてきた。例えばデジタル印刷が日本では進まないのも、従来のメディア受発注の習慣が代え難いからで、限界のある過去のプロセスを白紙に戻してでも、IT化が進むビジネスプロセスに合わせてデジタル情報が活用できるようにすべき時がきたといえる。企画制作側はクライアントと向合って、その意向を今こそキチンと捉えないと今後のビジネスが成り立たないだろう。

PAGE2008では「シナジー:タテ割からヨコ串に」をテーマに、連携強化を訴えたが、PAGE2009は一歩進んで、新たなビジネスやプロセスの船出にふさわしいプレゼンテーションを選ばさせていただいた。クライアントと制作側がお互いのビジョンや試行錯誤の経験を有効に交流させて、今後3~5年後のビジョンを強化するための話し合いをしようという主旨でコンファレンスを開催してきたことが、実際のビジネスに結びつきだした今、さらに将来を見通すことができる各トラックのプログラムは、関係の経営者・管理者にとって最も重要なものとなるでしょう。

基調講演トラック 2009年2月4日(水)

オープニングセッション「A0 発注者のメディア戦略・戦術」では、一般企業の発注に至るまでの情報管理やWebと印刷のクロスメディア化のための努力、およびパートナー企業とのコラボレーションの経験など、カタログ・パンフ・チラシなどの印刷物からは知ることが出来ない発注者内側の革新・進展を取り上げ、印刷会社などパートナーに対してのこれからの要望も語っていただく。

「A1 医療分野におけるカラーマネジメント」では、以前の脱3原色や分光色再現といったテーマがここまで具体的に前進したことを知っていただくために、新生児胆道閉鎖症チェックのためのカラーガイド作成までの工程と、印刷技術を医療分野に役立たせるための実践について、この間のプロジェクトの当事者が語る。

「A2 デジタルサイネージの現状と未来」では、印刷業にとっていちばん身近なデジタルメディアであるデジタルサイネージについて、今注目されている理由がずばりわかる、マーケットからの分析技術の紹介と、欧州北米日本における応用例の具体的な紹介が行われる。
「B1 デジタル印刷をはぐくむ」では、デジタル印刷の受発注双方の打合わせがスムースに進み、デジタル印刷の仕事が好循環に向かって回りだすために必要な要素を、ALPS協議会で「受発注ガイド」としてまとめている内容と、実際にデジタル印刷の受発注に携わっておられる方からの、経験に基づく注意点について話していただき、ディスカッションする。
このほかネットワーク時代のビジネスモデルに関するセッションが予定されている。

デジタルメディアトラック 2009年2月5日(木)~6日(金)

ブログや動画投稿サイトなどに代表されるCGM(消費者発信型メディア)の成熟や、それらを支える急速な技術革新により、インターネットを使ったビジネスには大きな変化が続いている。Webサービスの提供側も、ユーザーを中心としたコミュニティを形成する動きを加速させ、今やマーケティングの方法も販売促進ツールも、普通の人々との双方向コミュニケーションの中で展開することが一般的な状況になりつつある。

一方、UMPCの台頭、Android搭載機器の登場など、モバイルデバイスは新たな利用分野を拡大し、大きなパワーを有している。メディア、コミュニケーションの連鎖を的確に読み解き、新たなビジネスを開拓するために、このトラックでは以下のようなテーマでセッションを行う。

C1 デジタルサイネージ
C2 モバイル
C3 Web2.0時代におけるサービスの成功事例
C4 2009年はどうなる? 音楽も変わる!メディア産業も変わる!
C5 クロスメディア時代のWebマーケティング
C6 成功するWebサイト構築

グラフィックストラック 2009年2月5日(木)~6日(金)

近年、広告分野では、CGを活用してよりリアルな画像や映像を表現することが増えている。印刷業界でも、さまざまなデバイス上で一貫した色再現をおこなう、カラーディレクション能力が必要とされるようになってきた。

また、Webやデジタルメディアによる情報発信はますます興隆を極め、印刷物との相互利用の価値が高まっている。多様なメディアへ向けた制作プロセスは、結果的に印刷物の価値向上に結びつくと言える。多様なメディアにおけるカラーディレクション、多様なメディアへ向けた制作プロセスを取り上げる。

D1 デジタル時代のフォトレタッチ技術
D2 グラフィック・ビジネスとCG
D3 印刷標準を再考する
D4 インクジェットの最新技術
D5 オンライン校正の導入と効果
D6 XMLと日本語組版、CSS Print

MIS/JDFトラック 2009年2月5日(木)~6日(金)

このトラックの当初の意図は、ITを駆使して間接業務の効率化や、生産機器をJDF連携して自動化、稼動実績を正確に把握して、原価や進捗状況の「見える化」だった。これら仕事を取ってからの仕組みづくりに加えて、WebToPrintといった技術、仕組み、そしてそれらを使いこなす人材など、ハードインフラでないところを駆使してビジネス展開/ビジネス開発を行っている事例を積極的に取り上げる。

E1 工程管理/生産計画の自動化に向けて
E2 原価管理からはじまる
E3 ここまでできる!自社開発のJDF対応
E4 ビジネスモデルとしてのWebToPrint(経営視点)
E5 ビジネスモデルとしてのWebToPrint(生産管理視点)
E6 標準EDIを利用した用紙調達に向けて

DMソリューショントラック 2009年2月5日(木)~6日(金)

ダイレクト・マーケティングは、ターゲットに直接訴求できる手法として、発展を続けている。近年では、個人情報の漏洩による個人情報保護法の施行により、DMの利用環境におけるいくつかの制限はあるが、バリアブル印刷やCRMにおけるOne to Oneマーケティングの一環で効果測定ができるシステムが多様なものとなり、その価格も手ごろなものになったことから、決して特別なものではなくなりつつある。ここではダイレクトマーケティングの最前線の事例や新たな取組みについて、事業者・発注者側と、専門業者側、ベンダー側のそれぞれの立場からの意欲的な発表が予定されている。

F1 拡大する通販のダイレクト・マーケティング
F2 メディアの変化とダイレクト・マーケティングの変化
F3 発展するダイレクト・メールのポイント
F4 トランザクションとプロモーションの新展開
F5 マーケティングにけるデータ管理のノウハウ
F6 エリアマーケティングによるセールスプロモーション

上記のセッションタイトルは一部仮のものを含みます。正式なPAGE2009サイトは12月初旬にオープンの予定です。順次情報を追加しますのでご覧ください。


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