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プリント

技術変化とマインドチェンジの関連性 記事No.#1634

掲載日: 2010年03月01日

先日、自室の掃除をしていた時の話である。部屋の隅から20~30年くらい前に何万円も払って購入した、大手出版社から発行された山の写真集が出てきて、写真の古くささに驚いた。

 

今デジカメで山の写真を撮影してプリントアウトしてみると、何もしなくてもおそらく昔の何万円もする写真集よりも綺麗であろう。時を経て、そういうふうになってしまった。過去から現在に至るまで技術変化が起こると、写真集はそうなってしまう宿命があった。

印刷のプロにとっては、印刷用に入ってきたカラーデータを従来からやっているように印刷用のCMYKデータに加工するというところもあるが、ユーザーの環境変化に対応させると、データ加工するという作業は無いほうがいいということもある。もし、印刷のプロが介在してやるとなれば、デジカメで撮影しモニターで見たものそのままの色で出るように、印刷のほうをデジカメのRGBに合わせられるようにプロの技術を使うと言うことのほうが、求められているのだろう。

では、デジカメというものが普及することによって、印刷のビジネスの機会が増えるのだろうか、もしくは減ってしまうのだろうか。プリバリ印の3月号では、株式会社アスカネットの取材をしている。アスカネットは、アメリカで4万人のプロ写真家が利用している「AsukaBook」をはじめ、高品質のフォトサービスを国内外で展開している。従来の印刷とは違い1冊だけの写真集もたくさん手がけており、ここで発注される写真集の平均は1.5冊、昨年は世界中で40万冊を売り上げた。特徴は、デジカメで撮影されたデータをそのまま印刷・出力できるようにしている点である。アスカネットは写真のプロではあるが、絵を一切触らずに満足していただける品質を提供するために、技術を工夫し、工程を徹底的に管理したのである。

昔、沢山の技術を持っていた人と言うのは、多かれ少なかれ自分の技術を中心に世の中を見ている。しかし、それが通用しなくなってきている点もある。

変化の多いこの時代には、やはり自分の身の回りの変化だけでなく、例え直接関係の無いものだったとしても、日本全体や世界全体では何が起こっているのか、またそれはどういう変化なのかということを、注意深く見ていく必要があるだろう。例えば今なら、画像処理はデジカメに合わせて、社会的に言スムーズな流れになる方がビジネスとして得策だというふうに、考えを修正する必要がある。