メニューを飛ばして本文へ

Cialis Online

プリント

急成長を続ける印刷通販の課題とは?

掲載日: 2010年02月22日

※PAGE2010コンファレンスでは、「印刷通販の現状と未来」をテーマに取り上げた。PAGE2010報告(6)

Web経由でデータ入稿して印刷物制作をオーダーする「印刷通販」は、究極のWeb to Printのビジネスモデルである。
このセッションでは、印刷通販を運営する立場やWeb戦略をコンサルタントする立場から、印刷通販の現状の課題、未来について議論した。

印刷通販を軌道に乗せるための方法

印刷通販のパイオニアでもあるグラフィックの店長、竹村石二氏は、グラフィックが市場で受け入れられた要因として、次の点を述べている。
まず、DTPの技術情報を公開した。一般コンシューマの方々に向けて、完全データの作成方法、起こりやすいトラブルなどの情報を公開した。さらに、名刺やハガキなどのIllustratorのデザインテンプレートを公開し、使ってもらった。
また、モニターだけで色の確認を行うのではなく、自社作成の標準カラーチャートを配布している。Japan Colorベースで印刷の標準化を実現しており、それを反映することで、安定した品質に対する信頼感を得ることができた。

送料無料や年中無休・24時間サービス提供は、印刷通販ではグラフィックが先行して始めたサービスである。

また、「マイページ方式」やWeb入稿を導入した。マイページ方式とは、最初に会員登録してもらい、お客様の専用ページを用意し、そこから注文する方式である。
マイページでは、注文の履歴や商品の進捗状況などを見てもらうこともできる。その他、請求書や納品書を自動で発行できるような機能を備えている。これらの仕組みはすべて自社で開発した。

このようにグラフィックでは、絶えずバージョンアップを図りながら品質とサービスの向上に努めている。

コミュニケーション活動を重視

また、Web上で直接お客様と触れ合える場として、BBS(掲示板)を開設しており、お客様からの意見、感想や問い合わせを掲載している。ここから印刷通販の展開にヒントをいただいたり、改善策として反映させている。
このやりとりを見てグラフィックを利用されるというお客様も少なくない。
また、その他にブログでの情報発信もおこなっている。

印刷通販の課題

不況のために広告宣伝費が削減され、印刷物もその影響を受けている。そのためにインターネットの広告や、バリアブルや小ロットの印刷物へのシフトが起きている。
印刷会社もこれまで以上に小ロット印刷を求められている。
印刷通販を続けることによって、小ロット対応という能力を大きく成長させることができたと考えている。

印刷通販は新しいビジネスモデルであり、今後どのように発展していくかは未知数である。

しかし、小ロット化や営業コスト削減、または個人向けやオフィス向け印刷サービスの取り込みなど、優位な点が多く、ある程度の存在感を獲得する可能性が高いと言えるだろう。
また、特定の品目やサービスに特化した印刷通販も増えてくるだろう。

今後も、さまざまな企業が印刷通販に参入し、さまざまなチャレンジがおこなわれる可能性が高いのでないだろうか。

(JAGAT 千葉 弘幸)