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コンテンツを奪い合う、インタフェースの戦い
掲載日: 2010年02月16日
メディアビジネスの設計においてインタフェースの設計の重要さは増している
先日、自宅で契約しているCATVでチャンネル番号が変更になることに伴って工事業者が来た。作業内容はマンションの各戸にひかれている線の交換と、室内のケーブルおよびアダプタの交換であった。要はテレビの横に設置されるアダプタがSTB(セットトップボックス)というコンピュータになって、地デジ、BSデジタル、ケーブルデジタルが一括操作できるようになる。それにともなって、チャンネル番号が900番台までとびとびの3桁の数字になるというものである。
我が家は新たなテレビのサービスに意欲的ではなかったので、新たなSTBで可能になるいろいろなサービスには無頓着であった。番組予約ができるとか、オンデマンドでコンテンツが見れるとか、インタラクティブな情報提供や検索など、今人々に使われている便利な機能をCATVでワンストップ化しようとしているように見える。TVデジタル録画機を買わなくてもよいとか、映画やアニメのDVDをレンタルショップに出かけなくても手に入るとか、Webでの情報検索など、既に知れ渡っているサービスの置き換えなので、新規性はないというか、こういったことになじんでいない人なら期待を抱くかもしれないと思うものである。
また月刊で送られていくる番組誌がなくなって、STB経由で番組表がその代わりになるようである。手元の番組表を見ると既存のサービスやチャンネル番号と、統合された3桁番号が併記されているが、毎日見ているもの以外は覚えることは不可能だろう。そうなると画面で番組表を見る操作に慣れたとしても、見慣れないチャンネルに触れる機会は紙媒体がなくなると減るのではないかと思われる。また今までは番組表などを見なくても、リモコンでチャンネルのアップ・ダウンボタンを押してブラウズしていたのが、STBになってチャンネルの切り替わりがスローになり、目で見てチャンネルを選ぶことは不便になった。
前述の増えた機能の利用には、鬼のようにボタンの並んだリモコンを使わねばならず、なじんでいない人に自然に使わせるのはどうかと思うものである。例えばPCでWebを見る人と、ケータイでの情報取得を中心にする人とに、国民が2分化しているとすると(そんなことはないが)、前者ならキーボードとマウスで操作したいであろうし、後者なら親指ひとつで操作したいであろう。しかしCATVはTV文化なのでリモコン操作がデフォルトになったのであろう。
ひるがえっていろいろなメディアやデバイスが登場したことで、これらが人気コンテンツを奪い合う戦いになると考えるが、そこでのCATVの勝ち目がどうか。STBによる雑多コンテンツの統合的な扱いの実態は、冒頭に述べたように既にCATVの外で知れ渡っているサービスなので、既存のDVDやWebユーザをCATVが奪うには、ユーザインタフェース面で優位に立っているとはいえない。例えば天候の変化を知りたい場合に、ケータイやWebで検索するのが手っ取り早いか、CATVでインタラクティブに辿っていくのが容易かを比べると、ケータイやWebの方が早いだけでなく、Twitterでどうつぶやかれているも含めて天候に関係する情報が多く得られる。
今までのTV文化を引っ張っていたのは、実はTVのコンテンツとは限らず、家電品としてのTVの進歩に引きずられていた面もあった。リモコンに多くのボタンが並んだ理由は、日本人向けには機能をたくさんつけたほうが売れるということもあった。そんなわけで使っても使わなくても機能を盛り込むのは良いことだというのが日本の家電文化になっている。しかし世の流れは本当にそうだろうか? ケータイ文化でも、iPod、iPhoneでも、日本の「テンコ盛り」インタフェースの逆を行ったものが、日本でも広く受け入れられている。さらにこれから高齢化が進むとするとどうなるだろうか? メディアビジネスの設計においてインタフェースの設計の重要さは増しているように思う。
先日、自宅で契約しているCATVでチャンネル番号が変更になることに伴って工事業者が来た。作業内容はマンションの各戸にひかれている線の交換と、室内のケーブルおよびアダプタの交換であった。要はテレビの横に設置されるアダプタがSTB(セットトップボックス)というコンピュータになって、地デジ、BSデジタル、ケーブルデジタルが一括操作できるようになる。それにともなって、チャンネル番号が900番台までとびとびの3桁の数字になるというものである。
我が家は新たなテレビのサービスに意欲的ではなかったので、新たなSTBで可能になるいろいろなサービスには無頓着であった。番組予約ができるとか、オンデマンドでコンテンツが見れるとか、インタラクティブな情報提供や検索など、今人々に使われている便利な機能をCATVでワンストップ化しようとしているように見える。TVデジタル録画機を買わなくてもよいとか、映画やアニメのDVDをレンタルショップに出かけなくても手に入るとか、Webでの情報検索など、既に知れ渡っているサービスの置き換えなので、新規性はないというか、こういったことになじんでいない人なら期待を抱くかもしれないと思うものである。
また月刊で送られていくる番組誌がなくなって、STB経由で番組表がその代わりになるようである。手元の番組表を見ると既存のサービスやチャンネル番号と、統合された3桁番号が併記されているが、毎日見ているもの以外は覚えることは不可能だろう。そうなると画面で番組表を見る操作に慣れたとしても、見慣れないチャンネルに触れる機会は紙媒体がなくなると減るのではないかと思われる。また今までは番組表などを見なくても、リモコンでチャンネルのアップ・ダウンボタンを押してブラウズしていたのが、STBになってチャンネルの切り替わりがスローになり、目で見てチャンネルを選ぶことは不便になった。
前述の増えた機能の利用には、鬼のようにボタンの並んだリモコンを使わねばならず、なじんでいない人に自然に使わせるのはどうかと思うものである。例えばPCでWebを見る人と、ケータイでの情報取得を中心にする人とに、国民が2分化しているとすると(そんなことはないが)、前者ならキーボードとマウスで操作したいであろうし、後者なら親指ひとつで操作したいであろう。しかしCATVはTV文化なのでリモコン操作がデフォルトになったのであろう。
ひるがえっていろいろなメディアやデバイスが登場したことで、これらが人気コンテンツを奪い合う戦いになると考えるが、そこでのCATVの勝ち目がどうか。STBによる雑多コンテンツの統合的な扱いの実態は、冒頭に述べたように既にCATVの外で知れ渡っているサービスなので、既存のDVDやWebユーザをCATVが奪うには、ユーザインタフェース面で優位に立っているとはいえない。例えば天候の変化を知りたい場合に、ケータイやWebで検索するのが手っ取り早いか、CATVでインタラクティブに辿っていくのが容易かを比べると、ケータイやWebの方が早いだけでなく、Twitterでどうつぶやかれているも含めて天候に関係する情報が多く得られる。
今までのTV文化を引っ張っていたのは、実はTVのコンテンツとは限らず、家電品としてのTVの進歩に引きずられていた面もあった。リモコンに多くのボタンが並んだ理由は、日本人向けには機能をたくさんつけたほうが売れるということもあった。そんなわけで使っても使わなくても機能を盛り込むのは良いことだというのが日本の家電文化になっている。しかし世の流れは本当にそうだろうか? ケータイ文化でも、iPod、iPhoneでも、日本の「テンコ盛り」インタフェースの逆を行ったものが、日本でも広く受け入れられている。さらにこれから高齢化が進むとするとどうなるだろうか? メディアビジネスの設計においてインタフェースの設計の重要さは増しているように思う。
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