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プリント

進化し続ける人材を目指そう 第13期プリンティングコーディネータ養成講座を終えて

掲載日: 2010年02月08日

価格競争が激化する中、価格以外の分野すなわち顧客の望む品質や顧客とのスムーズなやり取り、顧客への提案など、他社との差別化を図り、付加価値を高める分野で優位に立つことは重要である。

JAGATでは印刷業の人材育成の大きな柱の一つとして、「プリンティングコーディネータ養成講座」を開催している。13年目の今期は、2009年9月16日~11月20日の14日間、24講座、89時間で実施した。

幅広い知識と問題解決能力を身に着けたコーディネーター

JAGATで「プリンティングコーディネータ養成講座」が始まったのは、DTPが本格的に普及し始めた13年前である。
デジタル化による工程統合とワークフローの大変革で、仕事の進め方や役割分担が変わった。それぞれが受け持つ領域が拡大し、責任領域のボーダレス化、トラブル内容の多様化が起こった。

従来よりも効率良く、また品質を維持するためには、全体を見通した上でワークフローを整理・設計し、各部署間のコミュニケーションを取り、ディレクションするプリンティングコーディネーターが必要とされたのである。

JAGATが考えるプリンティングコーディネーターとは、

  • ・顧客の要望をつかみ、最終的な印刷物のでき上がりがイメージできる人
  • ・印刷物の実現に向け、具体的な技術支援や調整ができる人
  • ・ほかのメディアへの有効利用を視野に入れ、そのための最適なワークフローを構築できる人

である。

そのために必要とされる能力は、コミニュケーション能力、コラボレーション能力、ディレクション能力、課題発見から問題解決までのソリューション能力、専門能力、マネジメント能力などが想定される。

新しい企業風土作成のトリガーに

今期は、デジタルをベースにした品質管理、多面的なデータ運用、感性に響く表現支援、合理的で無駄のない制作・製造手法を学ぶ24講座を開催した。

「印刷の品質管理/CMS&CTP講座」ではマイクロスコープ、濃度計、演色性カード、顔料サンプルなどを使用しながら、「今まで何となく知っていたことをきちんと整理し、原理原則をハッキリ学ぶことで、プロとしての品質を見る目と知識」を養うことができた。

「電子メディアのディレクション講座」では、電子メディアの動向、デジタルメディアの特性や印刷との違い、Web企画の立て方、クライアントへのヒアリング、ターゲットの絞り込み方などを学んだ。また競合他社を想定しながらプロモーション戦略を立てるポイントを演習形式で実施した。

「デジカメデータ入稿ガイド/デジタルカメラの撮影講座」では、画像の基礎知識、RGBワークフローの運用などを学んだ。実際に撮影スタジオに出向き、プロカメラマンによる撮影のポイントや、Macでの画像処理を教わり、「普段経験できないことが体験できた」と参加者の好評を博した。

価格競争が激化する中、他社との差別化を図るためにプリンティングコーディネーターの養成は欠かせない。個人としての優秀なコーディネーターを育てることで終わるのではなく、彼らを受け入れ、生かせる新しい企業風土を作らなければ、個人プレイに収束されてしまう。新しい組織や価値再編の引き金になることを期待したい。

(「JAGAT info」2010年1月号)