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プリント

印刷物輸入は4年ぶりに減少、輸入シェアは商業印刷物が増加

掲載日: 2010年02月01日

財務省「貿易統計」によると、2008年の印刷物の輸入額は前年より7.9%の大幅減少で1056億円となった。2000年前後から緩やかな増加基調にあったが、4年ぶりの減少となっている。

印刷物輸入は4年ぶりに減少

印刷物の輸入は、東アジア、東南アジアからの輸入を中心に増えてきた。特に近年は経済成長を背景にした中国からの輸入額が大きく伸びてきた。2000年に30%台半ばだった東南アジアからの印刷物輸入の割合は毎年のように上昇を続け、2008年は64.2%に達している。また、中国からの印刷物輸入は2007年に500億円台となり、2008年は10年ぶりに減少したものの、アジア、とりわけ中国の存在感は高まり続けている。

輸入増の主たる理由は低価格と見られ、包装資材印刷物と事務用品印刷物が全体をけん引している。また、アジア各国の印刷技術向上によって商業印刷物も増えてきている。印刷会社の顧客である企業の工場が海外進出すれば、それに伴いパッケージ、ラベルや取扱説明書、マニュアルの製作を海外で行うことが求められ、その意味で印刷生産の海外移転は進むかもしれないが、これは包装資材印刷の利用のされ方から当然と言える。

しかし、印刷物は地産地消的性質が強い上に、物流に掛かる時間とコストを考えると、印刷物の輸入は当面それほど増えない可能性が高い。2008年時点でも印刷物の輸入額1056億円は印刷産業全体約7兆円の1%強に過ぎず、影響を考慮するほどのシェアはないからだ。一方、輸出額は前年より3.5%減で5年ぶりに減少して562億円となった。

輸入シェアは書籍が低下、商業印刷物が増加

品目別に輸入額のシェア推移を見ると、輸入シェアのトップは書籍で32.8%を占めるが年々低下しつつある。5年前の2004年は輸入全体の約4割を占めていた。一方で微増を続けているのが宣伝印刷物などの商業印刷物で2008年は27.5%を占め、書籍との近い将来での逆転が視野に入ってきた。

また、2008年は包装資材印刷のシェアが13.6%で初めて定期刊行物のシェア12.6%を抜くトピックであった。事務用品印刷物は11.1%でシェアを高め続けているが、伸び方はやや鈍化しつつある。
輸出においては商業印刷物が2007年にシェア40%台に乗せ、2008年も40%台をキープした。日本の高い印刷技術、印刷表現力が評価されてのことであろう。

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(「JAGAT info」2010年1月号より)