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プリント

メディアの変化はビジネスを作る 記事No.#1627

掲載日: 2010年01月12日

1月2日の我が家の出来事・・・・。正月恒例の福袋購入で福引をしたところ、人気タレントのライブチケットが当たった。ところが引き当てた本人はまったく関心がない。

 

その上、チケットが当日券(夕方)とくれば、もったいないがゴミ箱行きが相場である。ところがファンサイトでオークションに掛けたところ、あっという間に転売できてしまった。迷惑防止条例(ダフ行為)には当たらないようだが、「欲しい人に無料であげるのが筋だ」とたしなめた。しかし、本人はまったく納得しなかった。転売の善し悪しは別にして、ケータイを利用すれば、1時間弱で欲しい人を探し、交渉をしてモノの交換が当たり前に行なわれる世の中である。改めて時代の変化を教えられる年明けであった。

メディアは、「AからBへ情報を伝えるという存在だけでなく、私達の感覚や意識・社会の構造自体も変える力を兼ね備えている」との言葉どおり、新たなビジネスや行動を生み出している。また進化したメディアが新たな社会を支える力となっている。高度情報社会は多くのメディアが競い合うとともにクロスメディア化する社会である。印刷は決して優位なメディアではないが、時代の変化を正しく捉え、商品開発、提案を人任せにせず、自らが掘り起こせばビジネス鉱脈はまだまだ多い。

例えば、伝統ある「学校アルバム」に代わって台頭し始めた「部活アルバム」「同窓会アルバム」「ペットアルバム」「クラスアルバム」「旅行アルバム」は、誰のビジネス領域なのだろうか。街おこしにまで発展した「コミックマーケット」分野がなぜ出版統計には入っていないのだろう。日販、東販を流通するものだけが出版とする文化構造となっているが、そこを通さないものも含めたとき、本当に斜陽なのだろうか。全国の喫茶店数が統計的に激減したからといって、コーヒー文化、喫茶文化が斜陽であると判断するだろうか。むしろコーヒーの需要は伸びているのだ。

生徒確保のために出身校別のOBポスターを作り喜ばれた企画や、一人ひとりへの合格メッセージや誕生、家族写真、記念旅行をWeb to Printで菓子パッケージにして大成功した企画など、印刷技術ならではの製品開発や企画アイデアは結構多い。

また変化するためには固定観念は禁物である。例えば、ブライダル、出産、七五三など人生にとって大切な行事、記念日には今も、高級封筒と便箋が使われていることをご存知だろう。電子メール花盛とはいえ、印刷が斜陽と単純に考えるのは間違いである。また、18歳人口の減少で苦戦している大学・専門学校市場で受験分野以外に新たな広報ニーズが大きくなっていることをご存知だろうか。保護者、卒業生、就職企業、塾がそれである。

成功している企業の共通点は、小さくても自社に価格決定権を持ち、コンシューマー市場をターゲットにしたビジネスにチャレンジしていることである。そこには2つの特徴がある。それは、開発力とリスクを恐れない経営である。それによって様々な分野の企業とのコラボレーションを可能にしている。

2010年もより厳しい経済環境であることは否めないが、印刷にはまだまだやれることが多くある。
やり抜けば強い企業へと脱皮できるのではないだろうか。