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2009年の頻出テーマ総括
印刷を取り巻く環境変化で、記事の傾向は大きく変わった。マーケティング、エコ、メディアの見直し、などについて、印刷業界の内外から情報が寄せられている。
JAGATのWebサイトは1996年から www.jagat.or.jp(旧サイト) としては始まり、2008年にリニューアルで www.jagat.jp を中心にするようになったが、1年以上経ても未だに旧サイトの方がアクセスランクが高い。この差は縮まってきてほぼ互角になりつつあるが、アクセスの内容は異なっていて、旧サイトの訪問者の93%は検索エンジンからくる。また他サイトにリンクが張られている数も10年以上続けていた旧サイトの方が桁違いに多いことも関係しているだろう。
これはWebの役割がニュース性よりもアーカイブに重点を移していくので当然ではあるが、簡単にサイトのリニューアルが行いにくいことでもある。旧サイトのコンテンツを新サイトに引越しをすると膨大に費用がかかるし、過去に築かれたリンクもなくなって、新サイトを見つけてもらいにくくなる。だから旧サイトは手をつけずに丸ごとアーカイブにするのがよいだろうと考えた。ちなみに旧サイト訪問者の15%くらいは新サイトも訪れる。
新サイトのトップページの記事は2009年に416件上がっていて、2008年よりも7.2%増加している。トップページ以外にもメンバー制のページにも毎週10いくつかの記事があがっているので、過去1年間に約1000件の新たなページが追加された。登録者向けの記事はサブメニュー以下に収納されていて、これらはマネジメント層向けのTechnoFocus、XML関連、MIS/JDF関連、各研究会メンバー向けのもの、その他があり、登録された方を対象に各種メールマガジンでも記事の案内を発信している。このほかに、月刊プリバリ印、研究会、PAGEなどのBlogと、 www.print-better.ne.jp のサイトには業界ニュース「各社の動き」を中心に、年間1200ページが追加された。
トップページ記事の傾向
●大まかな記事の内容分類 2009年
_ 経営管理・データ 107件(92件←101件)括弧内は2008年←2007年の数字
_ クロスメディア 92件(80件←88件)
_ DTP関連 73件(91件←105件)
_ デジタル印刷 47件(57件←24件)
_ マーケティング・営業 44件(25件←24件)
_ 印刷 34件(19件←14件)
_ MIS/JDF 17件(22件←30件)
2008年は、経営・マネジメントと業界データを分けていたが、ここでは合算している。ちなみに業界データは定期的なものなのであまり変わらず、今年は会員限定記事を増やした関係でこの分野が数の上でトップとなった。マーケティング・営業の分野は、ダイレクトマーケティング関連の記事が11回あったり、マスメディア業界異変のために増えた。また印刷では、エコ関連記事が増えたのと「印刷・メディア研究-印刷原点回帰の旅」が12回シリーズであったために大幅に増えた。 デジタル印刷は昨年はdrupaニュースが特別多かったので2009年に減ったように見えるが、ALPS協議会の活動によって増える方向にある。
◆経営管理・データ 107件の内訳
_ 業界データ 46件
_ 人材育成 17件
_ 一般 16件
_ 戦略 16件
_ 地域 7件
_ 海外 5件
PAGEやクロスメディアも含んで経営戦略を見直す機運が感じられる。記事のボーダーレス化も進んでいる。また地域や海外に関する記事が増えたのは、地域会員の集いJUMPを始めたことと、アジア・パシフィック印刷技術情報フォーラム(FAGAT)を日本でホストしたことが関係している。アジアとの関連はいずれにしても深まっていることが反映している。
◆クロスメディア 92件の内訳
_ トレンド 36件
_ ビジネス・制作・技術 22件
_ エキスパート 18件
_ デジタルサイネージ 16件
クロスメディアに関連した記事は他の分類にも多くあるが、ソーシャル、クラウドなどの動きが活発なので、研究会でXoverNightを始めたこともあってトレンドの記事が非常に増えている。JAGATのクロスメディアエキスパート資格制度関連の記事は微増である。急に増えたのはデジタルサイネージ関連の記事で、実はDTPやデジタル印刷と重なった内容である。また登録制のクロスメディア研究会のところにも、ニュースやアーカイブの記事が別にある。
◆DTP関連 73件の内訳
_ 色(CMS、CG、デジカメ) 25件
_ 組版・XML 14件
_ ワークフロー 14件
_ ビジュアライズ 7件
_ フォトアルバム 5件
_ DTPエキスパート 5件
_ 他 3件
色に関してはカラーマネジメントが最も多いが、その次はCG関係になっていて、デジタルカメラは3位であった。ワークフロー14件のうち6件はオンライン校正に関するものだった。新しい傾向としてフォトアルバムが上がっているのはALPS協議会の活動と連携していたからである。ビジュアライズとは、今年の技術フォーラムのテーマとして取り組んだもので、立体TVや3D映画その他今日の新しい視覚のエクスペリエンスを取り扱った。
◆デジタル印刷 47件の内訳
国外に関する記事が18件、国内記事が16件、WebToPrintが7件、バリアブルが6件と、国外記事が多いのは、日本はまだ諸外国に比べるとまだ不活性であることをあらわしている。国内記事はデジタル印刷の後加工など応用の広がり、サービスの広がりがみられるようになっている。
●マーケティング・営業では、前述のDM関係以外に、提案営業に関する記事が増えている。今日では提案のない営業をしている業界は例外なほどなので、これからも増えていくだろう。印刷については前述の「印刷・メディア研究」以外に「印刷加工現場トラブルQ&A」の記事も2009年は追加された。
また2009年は「顔のみえるJAGAT」を掲げて、ビデオレターやビデオセミナーのショートコンテンツを増やした。ビデオによるJAGATの主要業務の紹介は一巡したので、いったんこのフェーズは終わりにして、また新たな企画でビデオに取り組む予定である。




